内容説明
最高神(絶対者)は宇宙をあまねくおおい、同時に万物のうちにある。それが真実の自己アートマンにほかならない。最高神と真実の自己が一体であると真に知るとき、ひとは永遠で不変の境地に達する。―『バガヴァッド・ギーター』は、宗派を超えて愛誦されてきたヒンドゥー教最高の聖典である。その中心的な考えを、仏教や日本の宗教文化、日本人のものの考え方に与えた影響を視野に入れつつ解説する。
目次
日本に入ったヒンドゥー教の神々
ヒンドゥー教の聖典と『ギーター』
不滅の存在
平等の境地
絶対者に捧げる行為
祭祀のための行為と知識
行為の放擲と行為のヨーガ
生前の解脱
瞑想の実践
一切が平等〔ほか〕