内容説明
突然おそうがん告知、身近な人の死、そしていつかは必ず訪れる自分の死。この世に生を享けたすべてのものにとって、死は避けられない現実である。私たちは、この「死」とどう向き合って生きたらいいのだろうか。本書は日本において「死への準備教育」の普及につとめてきたデーケン教授が、来日以来三七年の思索の跡を豊富な具体例を交えながら、やさしく語る。
目次
死を見つめる時―死生学とは
遺される者の悲しみ―悲嘆のプロセス
人生の危機への挑戦―独りぼっちになる前に
突然の死のあとに―独特な心の傷痕
無視される悩み―公認されない悲嘆
自殺を考える―自殺を予防するには
生命の終わり方―尊厳死・安楽死
病名告知をめぐって
死への恐怖を乗り越える
自分自身の死を全うする〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Take@磨穿鉄靴
37
母の本棚より。少し大きい位の文庫本だしさすがにこの本にはデーケン氏のサインは無いかと思ったら巻末に著書のサインあり「やるな！母！」デーケン氏の本はこれで３冊目。温かい眼差しから語られる言葉はとても心地がよく癒される。テーマが絞られてる分内容が多少重複しているのは重ねて学べと言うことか。今回は「価値観を再評価する練習」が特に響いた。この本は知識を与えられるだけでなく自分で考え、気付き、整理する作業を経てより深く著書の想いを感じられるようになると思う。もちろん私はそれを行う。デーケン氏の温もりに感謝★★★★☆2020/11/06
オランジーナ＠
6
この人の講演を昔聞いたけど内容は忘れてしまった。本書は、死生学入門としていいと思うけど、結局死んだら意味ないよなぁと思ってしまう。2016/08/14
ゆめ
3
自分自身が「悲嘆のプロセス」を辿っている最中に手にした本。読んで初めて、それが決して特別なことではなく、当たり前の反応なんだと思えて、少し安心しました。それと同時に色々な死のあり方や、自分の死、ひいては生き方についても考えるきっかけになりました。どこまで人に笑ってもらえるか、どうやって人に穏やかな気持ちでいてもらえるかを考えることが、ユーモアなのでしょうか、なんて思ったり。2013/02/28
あんり
2
Though it’s growing old, some issues and the very concept of this book remain unfortunately relevant today. 2017/07/26
コジターレ
2
読メ登録前に読了。
