人類の都―なぜ「理想都市」は闇に葬られたのか

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人類の都―なぜ「理想都市」は闇に葬られたのか

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  • サイズ 46判/ページ数 416p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140819784
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C0098

出版社内容情報

20世紀初頭、世界が熱狂した壮大な首都構想。その真実は平和の実現か、恐怖の支配か

科学、通信技術、芸術、スポーツなどあらゆる叡智をひとつの都市に集結させる――斬新な〈世界の首都〉構想が立てられた。目的は技術革新を通した世界平和。考案者は彫刻家のヘンドリックと義姉で名家出身のオリヴィア。政治家や芸術家をはじめ計画は世界中で熱狂的に支持されたが、構想から30年を経たのち夢と潰えた。だがその裏ではムッソリーニ、ヒトラーら独裁者たちが強い関心を示していた。ユートピア思想から始まったはずが、なぜファシズムに利用されることになったのか。計画に人生を捧げた考案者の姿を通して、幻の理想都市の謎に迫る歴史ノンフィクション。

内容説明

科学、通信技術、芸術、スポーツなどあらゆる叡智をひとつの都市に集結させる―20世紀初頭、壮大な“世界の首都”計画が立てられた。目的は技術革新を通した世界平和。考案者は彫刻家のヘンドリックと義姉で名家出身のオリヴィア。計画は世界中で熱狂的に支持されるが、構想から30年を経たのち夢と潰えた。だがその裏ではムッソリーニ、ヒトラーら独裁者たちが強い関心を示していた…。ユートピア思想から始まったはずの計画が、なぜファシズムに利用されることになったのか。実現に人生を捧げた考案者たちの姿を通して、幻の理想都市の謎に迫る歴史ノンフィクション。

目次

第1章 彫刻家への道(一八七二~一八九八年)
第2章 愛情(一八九八~一九〇二年)
第3章 生命の殿堂(一九〇二~一九〇六年)
第4章 エルネスト・エブラールを探し求めて
第5章 オリヴィアの夢想(一九〇六~一九〇七年)
第6章 欺瞞(一九〇八年)
第7章 不和(一九〇八~一九一〇年)
第8章 啓示(一九一〇年秋)
第9章 ウォール街の平和主義者たち(一九一一年夏)
第10章 ベルギーからの支援(一九一一~一九一三年)
第11章 最初の成功(一九一三年)
第12章 勝利(一九一三~一九一四年)
第13章 戦争(一九一四~一九一七年)
第14章 悲嘆(一九一七~一九二三年)
第15章 必死の執着(一九二三~一九四〇年)

著者等紹介

マレ,ジャン=バティスト[マレ,ジャンバティスト] [Malet,Jean‐Baptiste]
ル・モンド・ディプロマティーク、シャルリー・エブドなど多くの有力メディアに寄稿する新進気鋭のジャーナリスト。2017年刊行『トマト缶の黒い真実』(太田出版)はグローバル経済の衝撃的な実態を暴き、イタリアで出版停止となった一方、フランスの権威あるジャーナリズム賞「アルベール・ロンドル賞」の2018年書籍部門賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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スプリント

6
主人公と義姉と建築家の数奇な運命の物語。 大戦がなければどのような結末を迎えたのだろうか。2024/12/06

ja^2

5
ヘンドリックとオリヴィアは本当に実現する気があったのだろうか? だとしたら、進め方が下手過ぎる。エブラールの応対の方がまともだ。▼にしても最終的に興味を示したのはムッソリーニやヒトラーといったファシストだけだったというのは、目的が世界平和だったことを考えると笑えない冗談だ。ファシストが欲しかったのは、自らの力を誇示できる象徴的なものだったに過ぎない。▼それはとりもなおさず、彼らの計画が「仏を作って魂を入れず」だったからに他ならない。「世界平和、世界平和」と念仏だけ唱えていても、魂は入らないのだ。2025/02/22

ツカモトカネユキ

5
2022年原版発行の2024年訳版。約100年前に構想された理想都市を追ったノンフィクション。どのように歴史に埋もれたのかが構想者である芸術家の背景を掘り下げながら進みます。現在の姿を予見させる記録も散見され、出来事や社会状況は、驚くほど現在に似ています。理想に燃えた世界融和を夢見る芸術家の姿は、存命中もその後も痛ましくノンフィクションならではです。古より姿を変えて夢想される理想郷の真の在り方は、かなわぬ夢かもしれません。いつの世も永久な想いより社会状況の変化により翻弄される人の姿を再認識させられました。2024/12/17

チョコレートコスモス

4
図書館本。積読チャンネルでvalue booksの飯田さんが紹介されており興味を持った。飯田さんの紹介も上手だったためかなり期待を込めて読み始める。情熱的で頑固で途方もなく理想主義者の彫刻家ヘンドリック。彼の、「世界平和のために芸術科学スポーツ等々を集約する世界の首都を建設する」という一種誇大妄想が、世界の主要な国の支持を得られながら葬り去られるまでの経緯を掘り起こしているドキュメンタリーだ。影響を与えている世界情勢も絡めながら執筆されていて、まさに「事実は小説よりも奇なり」を実感した読書体験だった。2025/03/01

ギマ

3
教科書で知った歴史をあえて本流と呼ぶとして、その外側に数多散らばる傍流とも言える、芸術家の物語。夢想かと思えば、教科書に出てくるような人たち(本流)との交わり、流れの強さに翻弄されてまた離れる、支流ができればまた流れも変わり、息つく暇もない。都市計画という幻想。2024/12/25

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