NHK「100分de名著」ブックス<br> アリストテレス ニコマコス倫理学―「よく生きる」ための哲学

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NHK「100分de名著」ブックス
アリストテレス ニコマコス倫理学―「よく生きる」ための哲学

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  • サイズ 46判/ページ数 160p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140819722
  • NDC分類 131.4
  • Cコード C0012

出版社内容情報

幸せを獲得するためにすべきことが詰まった「実践哲学」の書!

天文学、生物学、詩学、政治学、論理学、形而上学などあらゆる分野の学問の基礎を確立し、「万学の祖」と呼ばれる古代ギリシャの哲学者アリストテレス(前384-前322)。彼が「倫理学」という学問を歴史上初めて体系化した書物が『ニコマコス倫理学』だ。
「倫理学」と訳されているギリシャ語は「人柄に関わる事柄」という意味で、彼が倫理学と呼ぶものは、義務や禁止といったルールを学ぶことではなく、どのような人柄を形成すれば幸福な人生、充実した人生を送ることができるのかを考察することだった。
アリストテレスは、幸福とは人間がもっている固有の能力を発揮することであり、そのためには、外的な幸運を生かすための内的な力である「徳(アレテ―)」を身につける必要があると考えた。その「徳」は一定の行動を繰り返し習慣化することで「性格」となり、身につけることができるという。また、人間同士の相互的な絆のことを「友愛(フィリア)」と呼び、それらを分類・分析することで、幸福になるために必要な友愛とは何かを明らかにすべく、思索を深めていく。
「幸福とは何か」を多角的に考え抜き、それを獲得する方策を説いたのが『ニコマコス倫理学』であり、現代人にとっても大切な「正義」や「欲望」、「生き方」や「友情」などの在り方について、読者がわが身に引き付けて考えるための「実践の書」なのだと、著者はいう。その発展的受容という観点から、特別章を加筆。キリスト教とギリシャ哲学を融合させたトマス・アクィナスの思想に『ニコマコス倫理学』の実践を見る。

はじめに 「いかによく生きるか」を考える学問/第1章 倫理学とは何か/第2章 幸福とは何か
第3章 「徳と悪徳」/第4章 友愛とは何か/ブックス特別章 アリストテレスとトマス・アクィナス ~『ニコマコス倫理学』から『神学大全』へ/読書案内/おわりに

内容説明

「万学の祖」と呼ばれるアリストテレスによって歴史上初めて著された倫理学の書は、「幸せになるための在り方」を徹底的に考え抜いた古典中の古典。二千年以上もの歳月を生き延びた、古代ギリシア最高の知性による思索の記録を平明かつ丹念に解説し、「よく生きる」ための実践とは何かを考える。

目次

第1章 倫理学とは何か(時代や地域を超えた受容;倫理学の原点となる書物 ほか)
第2章 幸福とは何か(幸福は、はるか遠くで実現するものか?;「善」に含まれる三つの意味 ほか)
第3章 「徳」と「悪徳」(徳はどのように形成されるか;徳は生まれつき備わるものではない ほか)
第4章 友愛とは何か(人間同士の深い絆;「社会をつなぐ紐帯」としての友愛 ほか)
ブックス特別章 アリストテレスとトマス・アクィナス―『ニコマコス倫理学』から『神学大全』へ(アリストテレスとトマス・アクィナス;アリストテレス流入のもたらした諸問題 ほか)

著者等紹介

山本芳久[ヤマモトヨシヒサ]
1973年、神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は哲学・倫理学(西洋中世哲学・イスラーム哲学)、キリスト教学。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。千葉大学文学部准教授、アメリカ・カトリック大学客員研究員などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ラウリスタ~

9
トマス・アクィナス専門家によるアリストテレス解説。トマスは古代ギリシャ哲学とキリスト教思想を融合、アリストテレスはそこで重要。専門用語の定義が厳密で、大抵の場合哲学史の流れを押さえなければ、それ単独で読んでも意味が分からないカントなどの哲学書と異なり、アリストは常識的な普通のことを言っている(ように見えるので、逆説が好きな若者はあまり好まないかもしれない)。善とは何かと言う問いに対し、道徳的、快楽的、有用的な善のタイプ分けや、徳を身に付けるには徳のある行動を取るべき循環論法(習慣の重要性)など面白い。2024/12/23

mawaji

3
阪大の教授だった木村正氏の講演で紹介されていたのを聴いてアマゾンで購入。初アリストテレスか。倫理学につきものの「〜すべき」という義務的なイメージを抱きがちですが「たいていの場合にあてはまる事柄」という次元で事柄を押さえていくと、確かに落としどころが得られやすいかもしれません。「徳のある在り方は、両極端にある悪徳の中庸」「徳とはど真ん中を射抜くこと」という考え方は確かに医学研究や医療に親和性がありそうです。善悪に普遍性を求めるカントの考え方や臨床・研究の規制倫理は確かに今の時代にはそぐわないかもしれません。2025/06/15

Go Extreme

2
いかによく生きるかを考える学問 倫理学: 時代・地域を超えた受容 人生の究極目的 目的は連鎖する 幸福論的倫理学 学問ー論理的・実践的・制作的 性格と幸福 幸福: 善ー道徳的・有用的・快楽的 カントによる批判 快楽的・社会的・観想的生活 賢慮・勇気・節制・正義 最高善としての幸福 徳と悪徳: 徳と技術の類似性 徳も繰り返してこそ モデル必要 中庸 友愛: 社会をつなぐ紐帯 友愛の条件ー善き・有用・快い 友愛ー有用性・快楽・人柄 アリストテレスとトマス・アクィナス :『ニコマコス倫理学』から『神学大全』へ2024/10/01

あさり

1
有用性や快楽に基づいた友愛の不十分な点を自覚しつつも、人生にとって重要な人間関係として認め、人柄の良さに基づいた友愛を最も優れたものと位置づける、このように友愛あり方にグラデーションをつけ、全体を友愛として認める。このような柔軟な考え方は、我々に人生を捉え、直す気づきを与えてくれる。ノート貸してと言える相手が1人でもいる状況も1つの友愛の形として重要である2024/11/15

University

1
あまり哲学には明るくないので、あしからず。 私はいわゆる入門本としてはこれ以上ないのではないかと思った 幸福に向かって行く それを目的として行うことは善であるという考え方は新鮮だった もちろん道徳的善、快楽的善有用的善の三つの善はあるのだが ニコマコス倫理学の中では、徳というものを習慣から得た性格的なものだとする その徳にも種類があり、賢慮、勇気、節制、正義 良い徳を積んでいって幸福になろうという単純明快なものに感じられた 悪徳と悪徳と間の中庸をいく 先の時代の学者様からのお言葉通り、徳を積んで行きたい2024/11/02

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