キリンのひづめ、ヒトの指―比べてわかる生き物の進化

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キリンのひづめ、ヒトの指―比べてわかる生き物の進化

  • 郡司 芽久【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140819173
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0045

出版社内容情報

高血圧なキリンの心臓、物をつかみにくい猫の手……
生き物に「ざんねんな進化」はない!

ヒトとキリンは似ている動物? 見た目はまったく違うけれど、じつは骨格の構造や赤ちゃんの育て方など共通点も多くある。似ている部分に注目すると、複雑な進化の仕組みを理解しやすくなる。生き物の成り立ちを知るうえで「比較」は最も重要なのだ。手足、首、皮膚、心臓など8つの器官を通して、さまざまな動物の体に刻まれた進化の歴史をひも解く。
「キリン博士」こと人気解剖学者によるユニークな進化の話!

ヒトとは異なる環境に適応してきた動物たちの体には、ヒトとは異なる〝進化のかたち?が刻まれている。心臓や腎臓といった同一の器官であっても、動物ごとに構造や機能がまったく違うこともある。思わず感嘆の声が漏れてしまうほどエレガントで美しい仕組みもあれば、「そんなことで大丈夫なの?」と心配してしまうような大ざっぱな構造もある。優劣があるわけではなく、どちらの進化にも、それぞれの味わいがある。
さまざまな動物たちの進化の歴史の物語を、存分に楽しんでいただきたい。(本書「はじめに」より)

目次より
はじめに――解剖からひも解く生き物の進化
第1章 肺 息苦しい水中への対応策
第2章 手足 手のひらを返すヒト、返せないキリン
第3章 首 頭と肩に挟まれた隙間
第4章 皮膚 外から支える偉大な「臓器」
第5章 角 その不思議な魅力
第6章 消化器官 たくさん食べるか、無駄なく消化か
第7章 心臓 はるか遠くへと血液を運ぶ旅
第8章 腎臓 「毒」の排出を担う器官
第9章 呼吸器 酸素の取りこぼしを減らす工夫
第10章 進化とは妥協点を探ること
あとがき――自分の体を知ることは

内容説明

ヒトとキリンは似ている動物?見た目はまったく違うけれど、じつは骨格の構造や赤ちゃんの育て方など共通点も多くある。似ている部分に注目すると、複雑な進化の仕組みを理解しやすくなる。生き物の成り立ちを知るうえで「比較」は最も重要なのだ。手足、首、皮膚、心臓など8つの器官を通して、さまざまな動物の体に刻まれた進化の歴史をひも解く。「キリン博士」こと人気解剖学者によるユニークな進化の話。

目次

第1章 肺―息苦しい水中への対応策
第2章 手足―手のひらを返すヒト、返せないキリン
第3章 首―頭と肩に挟まれた隙間
第4章 皮膚―外から支える偉大な「臓器」
第5章 角―その不思議な魅力
第6章 消化器官―たくさん食べるか、無駄なく消化か
第7章 心臓―はるか遠くへと血液を運ぶ旅
第8章 腎臓―「毒」の排出を担う器官
第9章 呼吸器―酸素の取りこぼしを減らす工夫
第10章 進化とは妥協点を探ること

著者等紹介

郡司芽久[グンジメグ]
東洋大学生命科学部生命科学科助教。1989年生まれ。2017年3月、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程を修了し、博士(農学)を取得。同年4月より日本学術振興会特別研究員PDとして国立科学博物館に勤務後、筑波大学システム情報系研究員を経て2021年4月より現職。専門は解剖学・形態学。第7回日本学術振興会育志賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mae.dat

235
ヒトとキリンの似ている所と違っている所。キリンと他の生物(主に脊椎動物)と同じ機能と違う機能。そしてヒトと他の生物のそれね。それらを比較検討する事で浮かび上がる「みんなちがって、みんないい」by 金子みすゞですね。巧みな機能。絶対譲れない精緻な器官と、それで間に合っちゃうから良いんだと言う構造が、種に依ってまちまちなのですね。例えば、キリンのアイデンティティのひとつは長い首ですが、首の骨の数は多くの哺乳類と同じ7つ。でも、可動域を拡げたい。と言う事で、胸椎を肋骨に癒着させない事で第8の頸椎の様に使うとか。2022/10/23

trazom

127
3年前「キリン解剖記」を読んで、すっかりファンになった郡司さんの最新刊。肺/手足/首/皮膚/角/消化器官/心臓/腎臓/呼吸器について、動物ごとの違いや進化の過程を語っている。前著で、この著者の子供のように純粋で清らかな探求心に魅了されたが、本書も、弾けるような語り口が楽しい。彼女の専門は比較解剖学。死因を解明する病理解剖学と異なり、「動物同士を比較することで、体の構造と働きを明らかにする」学問だという。生物に刻まれた進化の歴史を探り、ヒトという生き物の全体像に迫ろうとする若き研究者に、エールを送りたい。2022/11/01

けんとまん1007

59
生物の各器官について、今の形に至る意味や歴史が綴られていて、興味深い。中には、名残として残っているものも多い。それも含め、傍目には不思議なこともあるかもしれないが、実は、そうではない。そう思うのは、ものの見方が狭いからなのではと思う。理由があるから、今の形なのだということ。それにしても、これだけ多様な生物がいるということ自体が、得難いことだと思う。そんな思考は、いろいろな分やであてはまる。2023/01/08

やっさん

26
書評より。キリンの解剖を専門とする著者による、主に人体との比較。そうか、「膝が逆に曲がる」と思ってた箇所は「かかと」なんだ/偶蹄類と奇蹄類は全く別の系統(収斂進化)/4つ脚では鎖骨は退化/角は骨だったりケラチンだったり5種類の成り立ちがある/草食動物のなかで反芻する種は少数/キリンは高血圧・気管は細め(死腔=デッドスペース低減のため)/鳥は気嚢のおかげで肺に空気を入れながら吐き出すこともできる/夜行性動物には網膜の裏に反射鏡のような構造(タペタム)がある…等々、雑学的に面白かった。著者のキリン愛も。2023/10/06

tom

17
「キリン解剖記」ほどには楽しくはなかったけれど、体の不思議さと進化の生の姿を語ってくれて、それなりに面白く読んだ本。哺乳類は、息を吸うときは、息を吐けない(音楽家の中には、できる人もいるけれどこれは特殊技能)。でも、鳥は息を吸いながら息を吐くことができる。理由は肺の構造の違い。魚は水の中で効率的に酸素を取り込む。人間は吸い込んだ酸素の25%くらいを取り込むけれど、魚さんは「対向流システム」によって圧倒的に効率よく酸素を取り込む。体というもの、必要性に応じて、いろいろ工夫を凝らしているのだと思うこと多々。2024/01/02

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