なぜ、脱成長なのか―分断・格差・気候変動を乗り越える

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なぜ、脱成長なのか―分断・格差・気候変動を乗り越える

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  • サイズ 46判/ページ数 217p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140818558
  • NDC分類 331.19
  • Cコード C0098

出版社内容情報

日常から変革を起こす道を力強く示す!

繰り返される大量生産と大量廃棄、慢性化した長時間労働、広がり続ける格差、歯止めがかからない気候危機――。今、際限なき成長を追求する資本主義の矛盾と限界が露呈している。これを解決する経済社会ビジョンとして注目されるのが、「脱成長」だ。欧米で脱成長論を推進する旗手が、その基本的な考え方と実践例を紹介。人々の意識変革を誘いながら、ベーシックサービスやケア・インカムの導入、コモンズの復権など、脱成長の意向け必要な政策を論じる。”常識”を破り、真にゆたかな社会を構想する画期的提言の書! 『人新世の「資本論」』の著者・斎藤幸平氏が解説。

「本書の縦軸となるキーワードは、ウェルビーイング、平等、持続可能性だ。この3つのゆたかな可能性が理解できるなら、機能不全となりつつある近代の秩序による支配から、わたしたちはきっと脱出していける」――サスキア・サッセン(社会学者)

「脱成長は、21世紀のもっとも重要な思想のひとつである。本書はその思想がコンパクトにまとまっている。明快で、タイムリーで、今すぐ読むべき1冊」――ジェイソン・ヒッケル(人類学者)

「脱成長が経済だけの問題ではないことを、本書はありありと描き出す。脱成長とは、わたしたちがどう生きるか、どう行動するか、そしてどう世界を作っていくかという問題なのだ」――アルトゥーロ・エスコバル(人類学者)

「本書は、現状の否定や批判で終わらずに、その先へと大胆に踏み込んでいる。”で、僕らにできることはあるの?”という、よくある声に教育者としてどう答えればいいか、著者たちが見事な手本を示している」――マニーシャ・アナンシャラマン(セント・メリーズ・カレッジ・カリフォルニア教授)

内容説明

繰り返される大量生産と大量廃棄、慢性化した長時間労働、広がり続ける格差、歯止めがかからない気候危機―今、際限なき成長を追求する資本主義の矛盾と限界が露呈している。これを解決する経済社会ビジョンとして注目されるのが、「脱成長」だ。欧米で脱成長論を推進する旗手が、人々の意識変革を誘いながら、ベーシックサービスやケア・インカムの導入、コモンズの復権など、脱成長を実現するための具体的なプランを示す。“常識”を破り、真にゆたかな世界を構想する画期的提言の書!

目次

第1章 「脱成長」とは何か
第2章 成長で犠牲になるもの
第3章 草の根から変革を起こす
第4章 道を切り拓く5つの改革
第5章 人々を動かすための戦略
付録 脱成長に関するよくある23の質問への回答

著者等紹介

カリス,ヨルゴス[カリス,ヨルゴス] [Kallis,Giorgos]
スペインのバルセロナ自治大学環境科学技術研究所ICREA教授。専門は生態経済学と政治生態学。都市の成長と水資源開発のかかわりを研究し、近年は「緑の成長」批判に注力している

ポールソン,スーザン[ポールソン,スーザン] [Paulson,Susan]
アメリカのフロリダ大学ラテンアメリカ研究センター教授。ジェンダー、階級、身体および環境にかかわる人種・民族システムを研究。長年南米各地のコミュニティで、共同研究を行ってきた

ダリサ,ジャコモ[ダリサ,ジャコモ] [D’Alisa,Giacomo]
ポルトガルのコインブラ大学社会研究センター・FCT博士研究フェロー。専門はコモンズ・コモニング研究。出身地イタリア南部カンパーニャ州の廃棄物問題や脱成長に向けた政治戦略についても論じる

デマリア,フェデリコ[デマリア,フェデリコ] [Demaria,Federico]
バルセロナ大学の生態経済学および政治生態学の講師。世界各地の環境紛争に関する研究とマッピングを行うプロジェクト「エンバイロンメンタル・ジャスティス・アトラス」に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

35
まだまだ懐疑的ではあるんだけど、理解はすすんだと思う。2022/03/02

みねたか@

31
先に読んだ「じゅうぶん豊かで、貧しい社会」と同様、強欲資本主義からの転換を促す書。同書は2014年刊行だがこの本は昨年刊行されたもの。論旨に大きな違いはないし、提示される処方箋も変わらないように思える、しかし、本書では近年のバルセロナやギリシャにおける連帯や協働の実践が取り上げられ、遅々とした歩みであっても世界は確実に動いていることを確認することができた。それにしても、本書と併読していたウルフの「3ギニー」。90年の時を隔てているのに語られている内容の親和性に驚くことたびたびだった。2022/11/30

千草

10
これまでの資本主義では、経済格差は解消できない。経済成長のトリクルダウンでも無理。気候変動を乗り切るためには、新しいコモンセンスを作り出すことが大事。出来ることはまだあるはず。貨幣価値以外の価値基準で生活していこう。これからは、人と人の繋がりを大切にしようと思う。2021/12/16

belalugosi6997

8
著者達はとても裕福で、2拠点で勤務を営む上級人類だ。今も上野千鶴子女史や朝日新聞を始めとして衰退享受論は枚挙に暇がない。エスタブリッシュの特権である。著書の最大の欠点は陽に当たる、目に見える貧困や少数者を対象にして、悲しいかな滑り落ちた元中間層は完全無視である。情けない、政治社会学者にも関わらず貨幣への認識は経済学の「商品貨幣プール論」なのである。税は財源ではなく、インフレや格差是正なのである。脱成長の日本を視れば脱成長が悲惨なのが解る。但し、分配政策は一目をおける。これこそ高成長の持続可能な政策である。2021/12/30

さちめりー

7
数ページ読んでまず、古いなと思ってしまった。養老先生がおっしゃっているように日本は何十年も前から経済的には成長しておらず、はからずもとっくに脱成長状態だ。そんな日本で育ったさとり世代は物や地位に執着せずに過剰な消費をせず暮らしている。さとり世代の次はつくし世代というらしいが、人に尽くしたいという傾向が特徴だという。まさに「互いのケア、そしてコミュニティの連帯」に通じる人間が脱成長なこの日本で自然に育っている。富の再分配は未だ不十分だが、GDPが上がらないままの日本は意外と未来に希望が持てる国なのだと思う。2022/03/24

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