出版社内容情報
仏の声を聞き、弱く愚かな自らの本性に向かい合う
「悪人正機」「愚者になりて往生す」に代表されるように、浄土真宗の開祖・親鸞の教えは逆説に満ちた革新的なものである。ゆえに市井の人々だけでなく、近代日本の多くの知識人を魅了した。『歎異抄』に収められた親鸞の言葉と、苦悩と矛盾に満ちたその生き方から、現代を生きる私たちへのヒントを探る。師・法然との邂逅にはじまる「親鸞思想をさらに深く知る」ための特別章を加筆。
内容説明
親鸞が『歎異抄』で語る教えは、「悪人正機」「愚者になりて往生す」に代表されるように、逆説に満ちた革新的なものである。それゆえに、市井人だけでなく、近代日本の多くの知識人を魅了してきた。『歎異抄』に収められた親鸞の言葉と、矛盾と苦悩に満ちたその生き方を俯瞰することで、現代を生きる私たちへのヒントを探る一冊。
目次
はじめに 絶対絶命のときに浮き上がる言葉
第1章 人間の影を見つめて(『歎異抄』の謎;信心のない者には読ませるな ほか)
第2章 悪人こそが救われる!(親鸞思想の最大の逆説「悪人正機説」;念仏は阿弥陀仏のはたらきである ほか)
第3章 迷いと救いの間で(異義を正す「歎異篇」;「造悪無礎」と「専修賢善」 ほか)
第4章 人間にとって宗教とは何か(「信心」は一つである;「大切の証文」とは何か ほか)
ブックス特別章 さらに深く親鸞思想を知る(師・法然とのかかわり;よきひと(法然)の仰せ ほか)
読書案内
著者等紹介
釈徹宗[シャクテッシュウ]
1961年大阪府生まれ。大阪府立大学大学院博士課程修了。専門は宗教思想で、NPO法人リライフ代表も務める。『落語に花咲く仏教 宗教と芸能は共振する』(朝日選書)で第5回河合隼雄学芸賞を受賞。著書多数。2017年6月には「100分de名著『維摩経』」で講師を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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❁Lei❁
ドルーク
鶏豚
Lagavulin
ぼっこれあんにゃ