内容説明
豊かさとは、友だちとは、歴史とは、真の英雄とは―戦争の足音が迫りくる80年前、著者・吉野源三郎が投げかけた永遠のテーマを、池上彰とともに考える。
目次
第1講 「豊かさ」について(コペル君の名前の秘密;八十年前の中学生はエリートだった ほか)
第2講 「友だち」について(八十年前の日本;本当の友だちとは ほか)
第3講 「歴史」について(誰が仏像をつくったのか;なぜ紛争はなくならないのか ほか)
第4講 「どう生きるか」について(ナポレオンは「偉大」か;「英雄」とは何か ほか)
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年長野県生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道記者、キャスターを歴任。94年から11年間、「週刊こどもニュース」でお父さん役を務め、わかりやすい解説で話題になる。2005年に退職後、フリージャーナリストとして活躍。現在、東京工業大学特命教授、名城大学教授などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
33
刊行された時代背景、著者の意図など、池上さんなりの名著「君たちはどう生きるか」の解説。「君たちはどう生きるか」読了後、作品の主人公と同年代の現代の子供たちには読んで思考して取り入れるには、内容が難しいだろう、これは大人向けの本だなと思ったんですけど、こういう解説付きならば、とてもよく理解できると思うので併せて手渡してあげたい。良い本と出会い、異なる視点や考え方を持つ他人と感想を語り合うことって、本当に楽しい。解説本もやっぱりいいな。2019/06/06
kana
18
これだけ読んでも本当にさわりだけなので何もわからないけど、これを読まないと、意外と読みやすいのかもなぁとか言葉遣いが素敵だなぁとかわからなくて、本編を読もうっていうモチベ―ションを持てなかったかもしれないので、たぶんいい本です。この授業を学校で受けたら、つい模範解答的な感想を言いたくなるけど、自分の頭で考えることを大切にせよ、というそれを推奨しない本なのでどうしたらいいんだろうって小学生の私なら悩みそうです。2023/07/23
ふくいち
4
「図書館版」というハードカバー仕様にまずオドロキ。図書館用じゃ数が売れないだろう。うちの図書館では「君たちは…」の本は児童書に分類されていて,大人が借りにくい。代わりに借りたのが本書だが,「ネタバレになるから本書では書かない」という部分が結構あって,やはり「君たちは…」を読まないとと思わせられた。なので,本書だけを読んで,「君たちは…」を読んだかのようになる感想は自重する。2019/06/03
あお
3
インターネットで検索されたそれらしい言葉よりも、大切なのは自分の頭で考えること。自分で考え、臆せず発言することを大切にする。 ありがたい、とは、そうあることがむずかしい、めったにあることじゃない、という意味。 人は自分に与えられていないもの、足りていないものばかりに注目して文句や不平を言いがち。 自分のなかの心の悪魔とどう戦っていくか。 自分のしたことは、誰が知らなくとも自分が知っている。 どんな過ちや苦しい経験も、その後の生活に活かすことができれば無駄にはならない。2019/09/24
本が好きです
2
池上彰氏の本を続けて読んでおり、図書館で手に取ったことから選書しました。 中学生向けに非常に優しい言葉で書かれていて読みやすいです。 池上氏は、原作の意図するところを解説したり、質問を投げかけることで学生たちに考える機会を与えます。非常に解説が分かりやすいのは言うまでもありません。 本書で驚いたのは、中学生の方々の感想や意見がとても深いところまで考えられているところです。大人になると固定観念が強くなるからかこのように柔軟で率直な感想はなかなか出せないものです。2022/07/10
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