8番出口

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8番出口

  • 著者名:川村元気【著】
  • 価格 ¥976(本体¥888)
  • 水鈴社(2025/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784910576046

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内容説明

全世界で社会現象になった無限ループゲームを二宮和也主演で実写映画化。
映画公開を前に、監督自ら書き下ろした小説『8番出口』刊行!

ゲームクリエイター、KOTAKE CREATE氏によって2023年に制作され、累計180万ダウンロードを記録した世界的大ヒットゲーム「8番出口」。本作をもとにした小説と映画を、この夏、相次いで刊行、公開することとなりました。
小説『8番出口』は、映画の監督と脚本を務めた川村元気氏による書き下ろし。『告白』『悪人』『君の名は。』『怪物』などの企画・プロデュースを始め、自身の小説をみずから監督した『百花』など、数々の世界的ヒット映画を製作。小説家としても35の国と地域で翻訳され累計270万部を突破した『世界から猫が消えたなら』や『億男』『四月になれば彼女は』『神曲』『私の馬』など話題作を発表。映画と小説で、数々のヒット作を生み出してきた氏による最新作です。
地下通路という閉鎖的な空間のなかで、行くか引き返すかの無限の2択を繰り返すというゲームをもとに、驚嘆さえ覚える深みと広がりでその世界を解釈し物語を生み出した川村氏。人生観、死生観、現代人に共通する罪の意識を、読むもの観るものに深く突きつけます。
「グローバルで闘っていくためには、国籍やジェンダーや人種など、自らのアイデンティティを全部背負ったユニークな作品をつくらねばならない。では自分のアイデンティティは何かと考え、日本というゲーム大国でビデオゲーム世代として生まれ育ったこと、映画人としてずっと携わってきたアニメーション映画の表現、小説家としてのストーリーテリングとテーマ性、この全キャリア・全得意技を投入してみようとチャレンジしました。結果、カンヌ映画祭においても、よく物語のないゲームからあのような物語を創出した、と驚かれ、同時に面白がってもらえました」
映画監督業と並行し執筆された小説は、映画では表現しえない主人公たちの進行形の頭の中、心の動きがすべて描かれ、更には、映画ではカットされたいくつかの【異変】も小説で読むことが出来る、双子のような作品です。
そして、8月29日(金)には、実写映画『8番出口』が全国東宝系で公開されます。主演を務めるのは二宮和也氏。今年のカンヌ国際映画祭では、オフィシャルセレクションに選出され「ミッドナイト・スクリーニング部門」で上映されました。日本での公開に先駆け世界で注目の作品となり、既にアジアやヨーロッパの30以上の国と地域で上映が決定しています。
小説だけでも楽しめ、更に映画を観るとエピソードの裏付けを確認するために再び小説を手に取りたくなる、映画と小説でもループに迷い込むこと必至の極上エンターテインメント作品!


小説『8番出口』【ご案内 Information】

異変を見逃さないこと
Do not overlook any anomalies.

映画を先に楽しみたければ、すぐに引き返すこと
If you would like to experience the film first, turn back immediately.

小説を先に楽しみたければ、引き返さないこと
If you would like to experience the novel first, do not turn back.

小説で明かされる秘密を、決して他人には言わないこと
Do not reveal the secret unveiled in the novel.

8番出口から外に出ること
Go out from Exit 8.


【著者紹介】川村元気(かわむら・げんき)
1979年横浜生まれ。『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『君の名は。』『怪物』などの映画を製作。2011年に「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年に発表した初小説『世界から猫が消えたなら』は、35の国と地域で翻訳出版され累計270万部を突破。他の著書に小説『億男』『四月になれば彼女は』『神曲』『私の馬』、対話集『仕事。』『理系。』、翻訳を手がけた『ぼく モグラ キツネ 馬』等。22年、自身の小説を原作として、監督を務めた映画『百花』が公開。同作で第70回サン・セバスティアン国際映画祭「最優秀監督賞」を受賞。25年、監督作『8番出口』が第78回カンヌ国際映画祭正式招待作品に選出された。
公式HP:genkikawamura.com

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

275
川村 元気は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、徹底的に「8」に拘った無限ループ的ゲーム作品、フジテレビや中国人の陰謀かも知れません(笑) 出来れば8月8日(フジテレビの日&世界猫の日)に読むことをオススメします。 https://www.suirinsha.co.jp/books/detail21.html 🐙88888888🐙88888888🐙88888888🐙88888888🐙88888888🐙88888888🐙88888888🐙888888882025/08/08

海猫

199
ゲームの8番出口はやったことないけど、プレイ動画はYouTubeで見たことあり。あのゲームをどのように1冊の小説本として成立させたか?興味津々だった。淡々とした語り口と時折挿入される地下通路の無機質な画像が相乗効果、なんとも不気味で疑心暗鬼になる。でもって「異変」が起こる瞬間はけっこう怖くて、ホラーとしても楽しめた。主人公の人物像や過去の回想場面などは寓意が強く、社会的なことを読んでいてつい考えてしまう。ゲームの小説化としては、軽めながらなかなかの仕上がり。こうなれば著者が監督した映画のほうも気になるね。2025/09/10

bunmei

189
小説と映画をコラボした話題作を、次々と世に送り出している川村元気。今回は人気ゲームを元に映画化したミステリー・ファンタジーの書き下ろし。ストーリー性は殆ど無く、突然に迷い込んだ異空間の地下通路が舞台。そこは、閉鎖的な無限ループの地下通路の異世界。主人公の男に、その地下通路の0番出口から8番出口までの脱出ミッションが課せられる。そこでは、自分がこれまで犯してきた罪と向き合うことが求められる。それは、現代社会の原罪に対して抗う力であり、本能として身に着けた力を、今一度、開放することに他ならないと感じた。 2025/08/19

美紀ちゃん

169
映画は見ていないが二宮和也さんのイメージがあり読みやすかった。話題になっていたので気になった本。えっと電車の中で読んでいて、たまたま横浜市営地下鉄ブルーラインに乗り新横浜で降りる用事があり、改札を抜けた時に、ヤバい!と思った。この光景の既視感!実体験しちゃうかもとめっちゃ怖かった。本と同じような白い壁に黄色い出口の表示の看板があり、ループしてしまうのでは?と感じ恐ろしかった。0番出口へのリセット苦しい。何度もやり直し。ここは出口のない現在なのか?それとも未来への入り口なのか?未来へ抜け出したい!2025/11/04

Kazuko Ohta

137
この人の著作を読んだときはいつも感想に困る。それはこの人の監督作を観たときも同じこと。特に面白いとは思わないし、好きでもない。でも売れる。物凄く売れる。プロデューサーとして十分お稼ぎなんだから、自ら本を書いたり映画を撮ったりしなくてもよろしいんじゃないですかというやっかみがあることを感じて自己嫌悪に陥ります(笑)。本作を読んでも同じで、このページ数といい、黄色く塗られた文字といい、手に取りやすくて関心をひくお手本のよう。そしてぶつくさ思いながらも楽しませられ、ちょっとした感動もある。結局上手い。妬ましい。2025/09/20

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