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内容説明
石から銀座の握り寿司まで、「口に入れたもの」のエピソードの数々を、絵本、童話、エッセイ、小説など、すべての著作から厳選して抜粋。佐野洋子の「口の中、腹の中」がわかる食事典。
目次
アイスクリーム
青い梅
雨
あんず
いくら飯
石
いなり寿司
岩魚
うなぎ
鰻のマリネ〔ほか〕
著者等紹介
佐野洋子[サノヨウコ]
1938年、北京に生まれる。武蔵野美術大学デザイン科卒。1967年、ベルリン造形大学においてリトグラフを学ぶ。主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)などのエッセイ、対談集も多数。2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年、72歳永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
138
表紙の穴子と中トロのお鮨の美味しそうなこと! テーブルの端から猫が手を伸ばして、お寿司を狙っているのも、佐野洋子さんらしい。 「自然物の"石ころ"から "一見さんを拒むような銀座の高級鮨" まで、佐野さんが口に入れたモノのエピソードの数々を、すべての著作から厳選して抜粋した」と紹介文にあるように、佐野さんの "食の世界" を余すことなく伝えてくれています。 帯にある「佐野洋子のコトバには味がある」というのを実感できる読書でした。2019/05/05
野のこ
62
佐野洋子さんの人生に口にしたものを厳選してぎゅっとまとめた一冊。なんだかお得な気分。高山なおみさんの帯のコメントにぐっときて ほんとその通りかも!って思った。どのエッセイや絵本も直球に伝わってきて力強い味がしました。楽しかった〜。「親子ドンブリ」とその後にくすっとなった。こんな偶然ってあるんや!!あと「松花堂弁当」の息子さんのエピソードが微笑ましかったです。美味しそうなのもたくさんあって、佐野洋子さん絶品のレバーペーストの隠し味は真似したいです。2018/07/07
こばまり
59
口に入れてきたものについてのエッセイ集。鉛筆のお尻は私にも覚えあり。洋子さんの友人との距離感は絶妙で、かつてはぶっきらぼうだと思っていたが今読み返すとしみじみと可笑しい。つい手を伸ばしたくなる表紙も素晴らしい。2018/05/21
ネギっ子gen
55
佐野洋子へのリスペクトが詰まった、ファン垂涎の一書。『100万回生きたねこ』の著者ということで、表紙の寿司桶の横にも、ちゃんと猫君が。「口に入れたもの」のエピソードの数々を、すべての著作から厳選して抜粋。「あとがき」:<食べ物以外で口に入れたものがなんと多いことか。「雨」「石」などの自然物から、「セーター」「新聞紙」など人工物までありとあらゆるものを口にしています。「食べ物」というより「口に入れたもの」として作品を読み返すと、また違う佐野洋子を感じるようになりました>。彼女の生命力を感じた読後感でした。⇒2021/07/08
あん
55
『100万回生きたねこ』で知られる佐野洋子さんの、石コロから銀座の握り寿司まで、「口に入れたもの」のエピソードの数々を、絵本、童話、エッセイ、小説など、すべての著作から厳選して抜粋した食事典。いわゆる作家さんの料理本ではなくて、食べ物の中に「たばこ」「下敷き」「帽子」が入っているところがビックリ。ところどころにレシピも載っていて、参考になりそうなものがたくさんありました。2018/07/19