内容説明
新しい表現に含まれる「毒」をいかに読み解くか。「深掘り」とは、溺れる力、あるテーマにどっぷり浸かることができる力を意味する。それは愛の力と言ってもいい。愛を突きつめることが可能になったとき、彼方に新しい地平が浮き上がることを読者は実感できるだろう。耽溺する「技」で「毒」の魅力を語る、画期的サブカルチャー論第二弾!
目次
第1章 ニッポン女子高生史(番組制作班)
第2章 SFは何を夢見るか?(大森望)
第3章 深夜テレビの背徳(泉麻人)
第4章 ラテンも日本人のリズムだ(輪島裕介)
第5章 ヘタうま―アートと初期衝動(都築響一)
第6章 ストリート・カルチャー―他者と出会うために(宮沢章夫)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
18
2014のサブカル史は概ね見ましたがその深堀り編が15年に放送されたのは知りませんでした。NHKでペンギンごはんや根本敬が紹介される日が来るとは!全五回のうち2回目のSFと5回目のヘタウマの特集が自分としては最高でした。大森望と都築響一という最高の講師による講義、テレビで見たかったです。2014にフランスで『Heta-Uma展』があったなんて全然知りませんでした。蛭子さん良かったね!この本の巻頭見開きの相関図(フローチャート)はかなりの力作です。日本のSFの始祖は手塚治虫だった!これだけでもある意味大発見2017/05/12
かめぴ
13
そうなのかぁと読了。最も定義が難しいジャンル・・サブカルチャー。とにかくカテゴライズしないと気持ち悪い気もするあれやこれ。断言過ぎでは?と思ったものの、こんなに断言されると蛭子さんまでカッコよく思えて清々しく面白かった。2017/11/07
ダンボー1号
13
特に自分は「サブカルチャー」全般もしくはその中の一分野に対して 造詣が深いわけでもないなと読みながら思う。ある年齢に達するとふと振り返りたくなるのでしょう。経済政治スポーツ IT・メディア・教育などなど当時気付かなかった事が読み返すと形になって見えてくる。ジャンルとして雑誌文化も深堀してほしかった。2017/06/27
スプリント
7
サブカル概論的な内容です。興味がなかった分野は初耳の内容が多く面白かったです。2017/06/10
氾濫
5
マニアックすぎるけど面白い。 11月追記 その後サブカルチャーを扱った本を読む時の辞書の代わりとして重宝してます!2018/08/21