認知症はこわくない―正しい知識と理解から生まれるケア

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140816493
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C0036

内容説明

認知症の“からくり”を知って理解すればもうこわがらなくてもいい。BPSD(行動・心理症状)も起きにくくなり、軽くもなります。

目次

第1章 認知症を理解する
第2章 BPSD(行動・心理症状)を知る
第3章 認知症当事者の思い
第4章 家族からのメッセージ
第5章 小山のおうちから
対談(田中とも江さん(ケアホーム西大井こうほうえん施設長)
石飛幸三さん(世田谷区立特別養護老人ホーム芦花ホーム常勤医))

著者等紹介

高橋幸男[タカハシユキオ]
精神科医・医療法人エスポアール出雲クリニック理事長・院長。1948年、島根県出雲市生まれ。1974年東北大学医学部卒業、岩手県立南光病院、鳥取大学医学部付属病院を経て、1984年隠岐病院精神科医長、1987年島根県立湖陵病院医療局長。1991年4月エスポアール出雲クリニックを開院。1993年3月重度認知症患者デイケア施設「小山のおうち」を併設、その後、小規模多機能型居宅介護施設「おんぼらと」や認知症高齢者グループホーム「おちらと」も開設。島根大学医学部臨床教授、日本老年精神医学界評議員、日本認知症ケア学会評議員ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こうちゃ

11
実家の母が入院し毎日病院で繰り返すテンプレートのようなやりとりに辟易していたところ、図書館の棚で見つけた本。こちらは何気なく言ったことでも母は”叱られている”と感じているのだろうと思っていたら、まさにそういうことが綴られていて少々反省。できるだけ笑顔で、優しく接することで症状も軽くなるとのこと。認知症のこと、認知症患者さんの座談会や手記、家族の介護の実態などを掲載。2014/11/18

最後の羅針盤

5
寄る辺なさからの不安や怒りの鬱積がBPSDを増幅していく。そこに悪意や作為はなく、当事者も家族もお互いに必死なのに。治療への過大な期待や、進行への過剰な恐怖を煽るような喧伝はもうやめて、「これまで通りでいいのだ」という優しい諦めが受け容れられていくことを願う。2016/12/30

Honesty

2
認知症の「からくり」を丁寧に解説し、認知症の人が暮らしやすいような社会をいかにつくるかについて書かれてあった。この本は「心」があって、優しさに満ちていると感じた。認知症の一つの症状である行動・心理症状=BPSDはほとんど家族や周辺の人たちとの関係性がよくなれば抑えられる。だからこそ正しく理解し、そこではじめて認知症の人たちと良好な関係を気づくためのケアがうまれる。からくりを知り、正しいケアを学ぶにはうってつけの本。「認知症の人の辛さや不安の内実を知らないで本当の介護は語れない」という言葉は胸を打った。2015/12/17

宝塚けんけん

1
いままでの認知症は有吉佐和子の著した、恍惚の人のイメージが強く、不治の病で恐ろしいという意識を持っている人が多いと思われる。しかし、本書を読む事によりその常識が覆されるのがわかる。最も大事なことは、認知症の本人を蚊帳の外に置かず、積極的に話しかけ、本人を落ちこまさないようにすることだ。認知症の本人は傷つきやすく、疎外感を強く持っているので本人が話題の中心となる事を強く望んでいることを意識しなければならない。出来ない事を指摘して落ち込ませずに、実態を受け入れてゆく事が必要だ。『からくり』の認識が必要だ。2021/04/24

kappa

1
第4章「家族からのメッセージ」と巻末の対談が興味深かった。認知症とBPSDの「からくり」を理解し、著者の運営するデイケア事業所で介護サービスを受けていても、介護者の苦労は普通の感覚では計り知れないものがあり、それが正直に記載されているところに好感が持てた。しかしこの本を読んでもやはり自分が認知症になるのは怖いなぁ…。2014/09/27

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