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終戦史―なぜ決断できなかったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140816103
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

内容説明

すべて陸軍が悪かったのか?指導者たちは本当にソ連参戦を知らなかったのか?膨大な資料と証言を読み解き、終戦の「通説」を覆す圧巻のノンフィクション。大反響を呼んだNHKスペシャル「終戦」の待望の出版化!

目次

プロローグ 「終戦」というフィクション
第1章 「ソ連参戦」を日本は知っていた
第2章 日本陸軍 終焉の実態
第3章 東郷茂徳の「ロードマップ」
第4章 なぜ決断できなかったのか
資料編

著者等紹介

吉見直人[ヨシミマサト]
1965年愛知県生まれ。フリーランスのリサーチャー、ジャーナリスト。昭和史を中心に、これまで数多くのドキュメンタリー番組の取材、リサーチに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CTC

3
再読。著者はフリーのリサーチャーで主にNHKの仕事をしているようだ。本書もNHKスペシャルの内容をなぞる。前提となる予備知識がないようで、相当な認識不足が伺える。例えば明大講師の山本智之が「宮城事件が本格クーデターになる可能性はなかった(大意)」としているのを拾って、「クーデターや内乱が怖くて戦争が止められなかった、というのは謝り」「創作ではなかったか」とか、迫水久常が陸軍と対等にやりあっていた、とかいうような認識を前提として本書は編まれている。発掘している事実は素晴らしいのに惜しい事である。2014/09/06

wuhujiang

2
内容としては以下4つ。①ソ連参戦を日本はつかんでいたか②陸軍は戦争継続一辺倒なのか③東郷外相はどう動いたか④なぜ日本の戦争指導者は終戦の決断ができなかったのか。註の多さからわかる通り、相当の調査をしているし納得できる部分もある。だが、事実から結論を出すときに2歩3歩と飛躍している印象があり納得できない部分も多かった。特に④になると急に説教臭くなる。①の註には「個人の責任を問うものでない。」と書きながら最高戦争指導会議のメンバーに責任を問うているのはちょっと……2022/04/03

マウンテンゴリラ

2
なぜあの戦争が、勝利の見込みのないまま開始されたのか、と同様に、なぜもっと早く終戦を迎えることができなかったのか、というのは、大いなる謎であると共に日本史における大いなる汚点とも言えるだろう。その終戦に至る歴史を徹底した資料調査により明らかにし、それによって現在にも通ずる日本という国、日本人の危機管理における弱点を浮き彫りにした、労作であると感じた。せめてあとひと月決断が早ければ、二度の原爆投下、ソ連の侵攻による大陸での悲劇は起こらなかったとも言えるが、最後の最後まで本土決戦にこだわり、→(2)2021/03/05

mushoku2006

1
本著は非常に勉強になったし、衝撃的な内容だった。目からうろこが何枚も落っこちた。後半部分は、ちょっと何を言いたいのか?意味不明瞭な感はあるけど。 歴史に、特に近現代史に関心がある方はもちろん、そうでない方々も是非手に取っていただきたいと思う。2013/09/16

ken ken

0
1945年初頭、現有戦力で戦っても負けることが分かっていた優秀な軍や官僚のトップ達が何故、終戦工作をせず放置し多くの悲劇を生んでしまったのか。 複雑な終戦史を丁寧に解説してくれています。おすすめです。 2013/10/05

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