NHKさかのぼり日本史 外交篇〈3〉大正・明治帝国外交の光と影―なぜ、欧米列強とならぶ「一等国」になりえたか

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140815632
  • NDC分類 210.18
  • Cコード C0321

内容説明

大戦後の世界で大いなる発展をとげたアメリカと日本―第一次世界大戦への参戦(1914年)、ポーツマス条約(1905年)、三国干渉(1895年)、鹿鳴館外交の開始(1883年)。外交リアリズムを追求した「帝国外交の時代」をたどる。

目次

第1章 誤算の第一次世界大戦―第一次世界大戦に列強が没頭するなか、日本は大陸権益の拡大に邁進する。その結果、米中との関係は難しくなった。
第2章 日露戦争薄氷の総力戦―ポーツマス条約で戦勝国の地位を得た日本。それを導いたのは外交と軍事が一体となった政治のリーダーシップだった。
第3章 日清戦争三国干渉の“教訓”―三国干渉によって、遼東半島を返還させられた日本は、その挫折から、あらためて富国強兵路線を強化することになる。
第4章 鹿鳴館欧化からナショナリズムへ―鹿鳴館に象徴される急速な西洋化によって、政府は条約改正をめざす。しかしそれは国内のナショナリズムを強く刺激する。

著者等紹介

北岡伸一[キタオカシンイチ]
1948年奈良県生まれ。政策研究大学院大学教授、国際大学学長、東京大学名誉教授。東京大学法学部卒業。同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。東京大学法学部教授、国連代表部次席大使などを経て、2012年より現職。専門は日本政治外交史。主な著書に『自民党―政権党の38年』(中公文庫、吉野作造賞)など多数。2011年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ごる

3
研究授業に向けて読了。まぁ、初学者が読む分には十分有意義かと思う。ネタになりそうな内容もいくつか仕入れられた。当時の国益は利益線を拡大することに他ならなかった。今も戦争という手段を使わないまでも、それは国益にかなったこと?じゃあ、そのためのコストを払った人に本当にペイされるたのか。独立を維持、条約改正を成し遂げ一等国になったということを鑑みるとペイされたのか?でも、最終的には二次大戦につながるわけでしょう。解釈、評価するのってむずいなぁ。うーん、この能力は公民的資質の基礎だろうか。むむ。2015/08/24

果てなき冒険たまこ

1
以前NHKで放送された番組を書籍化した本。書名の通り歴史を遡って検証していく趣旨なのだけど第一次世界大戦からスタートし日清戦争、鹿鳴館で終わる流れは通常の歴史とは逆に(そりゃそうだ)列強に並ばんとする日本から、大国からの評価が三等国だったころの日本になっていくのがとても面白い。いかに明治政府が苦慮して無理して大国になろうとしたのかがよくわかる気がする。このシリーズ面白いなぁ、図書館にほぼ揃ってるみたいだから全部読んでみるか。2022/12/01

yasu7777

0
★★★☆☆2017/11/01

YayoiM

0
まあ読んでもいいけど、『清沢洌』ほどではなかった。この本は日本の日清戦争~第一次大戦あたりまでの外交史概説なので、清沢への愛が溢れる『清沢洌』と比べれば薄味である。 私にとっては既知事項が多く、ほとんど利益がなかった。2013/06/18

cochou

0
外交を軸にしつつ、明治・大正の日本史がコンパクトにまとめられている。また、細かいが重要な史実がエピソードのように挟み込まれていて、新しい発見も多くあった。山縣有朋は古いリーダーで、下の年代は扱いに困っていた等。ただ、テレビ番組で感じられたらさかのぼりという面白さはなく、不自然さの印象の方が強かった。2015/01/01

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