内容説明
北極海の海底に眠る化石燃料の支配権をめぐって、世紀の「争奪戦」が始まった。今、厳寒の地で何が起こっているのか。極北の出来事が世界にどう影響を及ぼすのか。UCLA教授が科学データをもとに、2050年の世界を描きだす。未来は、ニュー・ノースなしには語れない。
目次
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しのびよる異変
第1部 プッシュ―高まる圧力(過密都市;鉄、石油、風;干上がるカリフォルニア、水没する上海)
第2部 プル―引き寄せる力(北の生態系が変わる;北極の地下資源は誰のもの?;環北極圏の人口とグローバル移民;先住民の問題)
第3部 さまざまな結末(不確実な要素;ニュー・ノース)
著者等紹介
スミス,ローレンス・C.[スミス,ローレンスC.][Smith,Laurence C.]
1967年シカゴ生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授。寒冷圏における水文循環・炭素循環からリモートセンシング(遠隔観測)まで広範なテーマに関心をもち、北半球北部の河川の水文学、氷河・氷床、永久凍土の融解が土壌炭素や湖に及ぼす影響、最先端の探査・観測システムなどを研究している。2006年には北極圏の永久凍土が解けている状況とその影響について米議会で報告し、シベリアの湖の消失に関する研究は2007年の国連「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第4次評価報告書で大きく取り上げられた
小林由香利[コバヤシユカリ]
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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