内容説明
有名な序文「つれづれなるままに…」で始まる、誰もが一度は触れたことのある日本古典文学『徒然草』。隠遁者の説教じみた「無常観の書」と思われがちな本書であるが、その実体は、合理的な思考と鋭い洞察力に富んだ、確固たる「価値観の書」であった。名僧でも天才歌人でもない、“何者でもなかった人”の柔軟な精神が生んだ、人生を身軽に生きるヒントを探る。
目次
はじめに 「何者でもなかった人」の観察眼
第1章 心地よい人づきあいとは
第2章 上達の極意
第3章 世間を見抜け
第4章 人生を楽しむために
対談 荻野文子×嵐山光三郎―人を生きやすくする無常という価値観
著者等紹介
荻野文子[オギノアヤコ]
兵庫県西脇市生まれ。予備校講師・文筆家。上智大学文学部国文科卒業。編集プロダクション勤務、家業の書店経営を経験したのち、1985年に予備校講師となり、代々木ゼミナール、東進ハイスクールなどで古文を担当し、「マドンナ先生」として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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