ヤノマミ

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ヤノマミ

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140814093
  • NDC分類 389.62
  • Cコード C0039

内容説明

奥アマゾンで1万年にわたり独自の文化と風習を守り続ける人々、ヤノマミ。150日間におよぶ長期同居生活を綴った、震撼のルポルタージュ。

目次

序章 闇の中で全く知らない言語に囲まれた記憶
第1章 深い森へ
第2章 雨が降り出し、やがて止む
第3章 囲炉裏ができ、家族が増える
第4章 シャボリとホトカラ
第5章 女たちは森に消える
第6章 シャボリ・バタ、十九度の流転
第7章 彼らは残る
終章 僕たちは去る

著者等紹介

国分拓[コクブンヒロム]
1965年宮城県生まれ。1988年早稲田大学法学部卒業後、NHK入局。現在、大型企画開発センター・専任ディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

152
第42回(2011年) 大宅壮一ノンフィクション賞受賞。 奥アマゾンで一万年にわたり独自の文化と風習を守り続ける「ヤノマミ」を描いた作品。文明に浸かった自分たちを見直すにはよい本だった。 「緑の悪魔」と呼ばれるアマゾンの密林、150日間にわたる共同生活で見たものは、感じたものは何だったのか。男女のいさかいも、現代の ルールからみると、不思議で面白い。プライバシー、倫理などない世界、ひどく開放的で、でもルールがある・・私たちは 今いったい何に縛られて生きているのだろうか、改めて 実感される、そんな本だった。2013/10/20

クリママ

55
NHKスペシャル。アマゾンの広大な先住民保護区、直径60mの大きな円周に屋根を付け、そこで暮らす100人の先住民の中で、文明を持ち込まないように最小限の持ち物、彼らと同じ食事、排泄場所、寝場所、150日間の記録。言葉も通じない中、命の危険さえある取材は驚異的だ。アハフーとよく笑い、狩りをして一家の食料を得る男たち(食料があるときはダラダラしている)や畑仕事や食事の支度をする女たちの生活、精霊にするか、育てるかを母親が決める衝撃的な出産、家族、家系、ひとりの長老の50年間の軌跡、そして、文明との関わり。⇒ 2021/03/13

seacalf

55
強烈。安易な興味本位で読み始めたら、口をあんぐりと開けたままページをめくる状態。赤ちゃんを精霊のまま天に送る場合の儀式、人間として迎え入れられた場合の儀式。どちらも相当に強烈。自分が持つ常識、善悪の概念、あらゆる基本となる「尺度」。それは本当に本当に狭い範囲内でしか通用しないということを痛感させてくれる。ヤノマミと、我々の社会。それは単なる原始的な生活と、文明的な生活の違いだけではない。それぞれの立場にいても現実は厳しい。だけど、数千年前は?数千年後は?その答えが誰にわかる?色んな思考を喚起させる。2016/10/18

ぶんこ

42
読み友さんの感想を拝見して楽しみにしていたのですが、異常なまでに虫嫌いなので、最初の数ページを読んだだけでギブアップ。このドキュメンタリーをテレビでは観ていたのですが、まさか巨大な虫だらけだったとは。取材陣に頭が下がります。2018/04/30

UK

34
ブラジルとベネズエラの国境付近に住む少数民族のドキュメント。現代文明から隔絶した生活を営んでいた彼等の様々な文化・習慣のうち、最も強烈な印象を受けたのはやはり生まれた子を精霊として返すか、人間の子として育てるか、という母親の判断の場面。むろん日本でも、さほど遠くない過去に”間引き”があったし、洋の東西を問わず子殺しは普遍的に存在していたが。ここだけをクローズアップしてこの民族を語るのは明らかな偏りと知りながらもそこから抜け出せず、価値観とは相対的なものだという事実に改めて厳粛な思いである。2014/12/08

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