内容説明
100年に1度の危機はなぜ起こったか―。投資銀行、金融工学、ヘッジファンド、政策当局の関係者たちが沈黙を破り真相を語り出した。カジノ型の「マネー資本主義」の誕生、膨張、そして崩壊までの過程をキーパーソンたちの証言と総力取材から徹底検証。
目次
第1章 投資銀行―暴走はなぜ止められなかったのか(投資銀行トップへの怒り;なぜマネーは暴走したのか ほか)
第2章 超金余り―カリスマ指導者たちの誤算(“金融の神様”の失墜;グリーンスパンの「自由放任主義」 ほか)
第3章 年金マネー―「安全第一」からヘッジファンドと手を組むまで(2割、3割マイナスは当たり前、年金基金総崩れ;金融危機は「我が事」 ほか)
第4章 金融工学―ウォール街の“モンスター”(「偉大なる先生」との出会い;金融工学の世界を体現する男 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k_jizo
1
★★最近のマーケットの動きがおかしいので再読2020/01/23
awayuki
1
世の中甘くない 複雑 解決策は・・・2014/04/16
o-244
1
物事に絶対はないという事。絶対安全という神話をグリーンスパンが作りだした事、絶対安全と思い大小問わず数多く市場に参入したため、中堅はギャンブル性の高い商品を求めた。最後に、当時金融工学を社会に貢献できると興奮して作りあげていったのは意外であった2011/11/01
Empirestar
1
2008年度9月に起こったリーマンショック。それから世界はまっしぐらに金融不況から実物経済への不況へと波及。信用の収縮という形で現在まだ進行中の未曽有の金融危機。100年に一度と呼ばれる金融恐慌が起こった理由には、マネー資本主義と呼ばれるように人間の欲望と金が絡まりあい、ばくち資本主義ともいえる「何かおかしい」ギャンブル経済へと突入していった様相が語られる。関係者のインタビューは生々しく(本音を話しているものも多い)、人々の欲というのがまるで無限の如くに拡大し、それが過熱し暴発したことががよくわかる。2009/10/05
tak
0
ようやく読破。確率が低く有り得ないとされるリスクは無視される。政策も投資も間違えたと理解した。『百年に一度』って災害でも言われる『言い訳』だよね。2011/01/01
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