角川新書<br> 歴史・戦史・現代史―実証主義に依拠して

個数:
電子版価格
¥1,012
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

角川新書
歴史・戦史・現代史―実証主義に依拠して

  • 提携先に3冊在庫がございます。(2024年05月04日 13時14分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040824642
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0220

出版社内容情報

戦乱の狂騒に抗す。
ウクライナ戦争、独ソ戦、太平洋戦争……。動乱の時代には俗説(フェイク)が跳梁跋扈する。
理性を保ち、史実と向き合う術を現代史家が問う!

軍事・戦争はファンタジーではない。
日本では報じられなかったウクライナ侵略戦争の「作戦」分析、『独ソ戦』で書ききれなかった挿話、教訓戦史への強い警鐘に歴史修正主義の否定、そして珠玉のブックガイドを収録した論考集。
俗説が蔓延していた戦史・軍事史の分野において、最新研究をもとに新書を著し、歴史修正主義に反証してきた著者が「史実」との向き合い方を問う。
戦争の時代に理性を保ち続けるために――。

■戦争を拒否、もしくは回避するためにも戦争を知らなければならない
■軍事は理屈で進むが、戦争は理屈では動かない
■軍事理論を恣意的に引いてきて、一見もっともらしい主張をなすことは、かえって事態の本質を誤認させる可能性が大きい
■歴史の興趣は、醒めた史料批判にもとづく事実、「つまらなさ」の向こう側にしかない
■歴史「に」学ぶには、歴史「を」学ばなければならない
■イデオロギーによる戦争指導は、妥協による和平締結の可能性を奪い、敵国国民の物理的な殲滅を求める絶滅戦争に行きつく傾向がある
■戦争、とりわけ総力戦は、体制の「負荷試験」である。われわれ――日本を含む自由主義諸国もまた、ウクライナを支援し続けられるかどうかという「負荷試験」に参加しているのである

【目次】
まえがき
第一章 「ウクライナ侵略戦争」考察
第二章 「独ソ戦」再考
第三章 軍事史研究の現状
第四章 歴史修正主義への反証
第五章 碩学との出会い
あとがき
初出一覧

内容説明

戦争の時代に理性を保ち続けるために―。俗説が蔓延していた戦史・軍事史の分野において、最新研究をもとに歴史修正主義へ反証してきた著者が「史実」との向き合い方を問う。日本では報じられなかったウクライナ侵略戦争の「作戦」分析、『独ソ戦』で書ききれなかった挿話、「教訓戦史」への強い警鐘に歴史修正主義の否定、そして珠玉のブックガイドを収録した論考集。現代史との対話で見えてきたものとは。

目次

第1章 「ウクライナ侵略戦争」考察(「軍事の常識」による推論とその限界―戦史・軍事史と用兵思想からウクライナ侵略を考える;ウクライナ侵略のゆくえを考える ほか)
第2章 「独ソ戦」再考(日本と独ソ戦―執筆余滴;スターリングラード後のパウルス ほか)
第3章 軍事史研究の現状(第二次世界大戦を左右したソ連要因;軍事アナロジーの危うさ ほか)
第4章 歴史修正主義への反証(ゆがんだロンメル像に抗する;歴史家が立ち止まるところ ほか)
第5章 碩学との出会い(山本五十六、その死の謎を問う―保阪正康『山本五十六の戦争』(毎日新聞出版、2018年)書評
紫電一閃 ほか)

著者等紹介

大木毅[オオキタケシ]
現代史家。1961年東京生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。千葉大学その他の非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、国立昭和館運営専門委員、陸上自衛隊幹部学校(現陸上自衛隊教育訓練研究本部)講師等を経て、現在著述業。雑誌『歴史と人物』(中央公論社)の編集に携わり、多くの旧帝国軍人の将校・下士官兵らに取材し、証言を聞いてきた。『独ソ戦』(岩波新書)で新書大賞2020大賞を受賞。著書に『「砂漠の狐」ロンメル』『戦車将軍グデーリアン」『「太平洋の巨鷲」山本五十六』『日独伊三国同盟』(以上、角川新書)、『ドイツ軍攻防史』(作品社)、「指揮官たちの第二次大戦」(新潮選書)、訳書に『「砂漠の狐」回想録』『マンシュタイン元帥自伝』『ドイツ国防軍冬季戦必携教本』『ドイツ装甲部隊史」(以上、作品社)、共著に「帝国軍人』(戸〓一成氏との対談、角川新書)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

64
『独ソ戦』でブレイクした著者がこの数年間に書いた書評や雑誌記事などをまとめたもの。テーマ別に分かれており、特に書評や文庫化に際しての解説は、対象に対する愛情すら感じる文章で、買って読みたくなったものも多い。歴史に対する姿勢についても、例えば百田尚樹や井沢元彦をバッサリと切り捨てる。ただし本郷和人もあわせて切るが、これは井沢氏との対談本の発言か何かに反応したもので、ちゃんと読んでないな。例えば本郷の戦勝の定義「目的を達成したか」は著者のそれときわめて近いのだが。ウクライナ戦争についての解説もなかなかだった。2023/07/13

CTC

19
7月の角川新書新刊。著者大木毅氏は立大で独現代史を専攻、中公の『歴史と人物』で横山恵一氏の助手を務めていた頃に半藤さんや秦郁彦さんの薫陶を受けている。立大院時代には加藤陽子氏らと“第二次大戦史研究会”を催した事もあったと。ボン大留学を経て千葉大他の非常勤講師を務めるが、中公から声がかかり“赤城毅”名義で50点ほど小説を書いた。軍事関係の執筆は2010年からという。19年の『独ソ戦』は刊行直後から好著とされたが、ウクライナ戦争で更に評価が高まった。その時期の雑誌連載や書評などを集めたのが本書。2023/08/06

ピオリーヌ

15
第一章は「『ウクライナ侵略戦争』考察」だが、まえがきが面白い。「日本では、この種の、作戦次元と呼ばれるレベルでの考察が不足しているためか、いわば隣接分野を研究しているにすぎない筆者にまでも解説が求められた。日本が抱える特殊な事情がなせるわざといえる。」また別の箇所も目を引く。「戦士・軍事史や用兵思想の知識、敷衍するならば、軍事の常識にもとづいて紛争を分析するという視点は、日本のジャーナリズムや学界に著しく欠落している」2024/01/17

ジュンジュン

15
色んな所で発表した文章を纏めたものなので、テーマは多岐にわたるが、主張は一貫している。「実証主義に依拠して」。結論ありきで、自分に都合のいい箇所だけ拾い集める安易な”歴史修正主義”を切る。2023/12/30

メロン

15
大きな話題を読んだ『独ソ戦』の著者大木氏の新書である。今までの解説や雑誌に掲載された大木氏の論考をまとめたものであるが、タイトルの通り長年小説家・戦史研究者としてのスタイルと主張を読み取ることができる。 読んで思うのは、戦史があまりにもアカデミズムの中で排除されてきたが故の誤謬は戦争がありありと現実のものと突きつけられた日本人が知るべき知識ベースが非常に脆いこと。それは歴史修正主義の跋扈を許している事が証左しているようにも思う。戦争を避けるために戦争を知らなくてはいけない。2023/12/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21328957
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。