角川新書<br> 歴史・戦史・現代史―実証主義に依拠して

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角川新書
歴史・戦史・現代史―実証主義に依拠して

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040824642
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0220

出版社内容情報

戦乱の狂騒に抗す。
ウクライナ戦争、独ソ戦、太平洋戦争……。動乱の時代には俗説(フェイク)が跳梁跋扈する。
理性を保ち、史実と向き合う術を現代史家が問う!

軍事・戦争はファンタジーではない。
日本では報じられなかったウクライナ侵略戦争の「作戦」分析、『独ソ戦』で書ききれなかった挿話、教訓戦史への強い警鐘に歴史修正主義の否定、そして珠玉のブックガイドを収録した論考集。
俗説が蔓延していた戦史・軍事史の分野において、最新研究をもとに新書を著し、歴史修正主義に反証してきた著者が「史実」との向き合い方を問う。
戦争の時代に理性を保ち続けるために――。

■戦争を拒否、もしくは回避するためにも戦争を知らなければならない
■軍事は理屈で進むが、戦争は理屈では動かない
■軍事理論を恣意的に引いてきて、一見もっともらしい主張をなすことは、かえって事態の本質を誤認させる可能性が大きい
■歴史の興趣は、醒めた史料批判にもとづく事実、「つまらなさ」の向こう側にしかない
■歴史「に」学ぶには、歴史「を」学ばなければならない
■イデオロギーによる戦争指導は、妥協による和平締結の可能性を奪い、敵国国民の物理的な殲滅を求める絶滅戦争に行きつく傾向がある
■戦争、とりわけ総力戦は、体制の「負荷試験」である。われわれ――日本を含む自由主義諸国もまた、ウクライナを支援し続けられるかどうかという「負荷試験」に参加しているのである

【目次】
まえがき
第一章 「ウクライナ侵略戦争」考察
第二章 「独ソ戦」再考
第三章 軍事史研究の現状
第四章 歴史修正主義への反証
第五章 碩学との出会い
あとがき
初出一覧

内容説明

戦争の時代に理性を保ち続けるために―。俗説が蔓延していた戦史・軍事史の分野において、最新研究をもとに歴史修正主義へ反証してきた著者が「史実」との向き合い方を問う。日本では報じられなかったウクライナ侵略戦争の「作戦」分析、『独ソ戦』で書ききれなかった挿話、「教訓戦史」への強い警鐘に歴史修正主義の否定、そして珠玉のブックガイドを収録した論考集。現代史との対話で見えてきたものとは。

目次

第1章 「ウクライナ侵略戦争」考察(「軍事の常識」による推論とその限界―戦史・軍事史と用兵思想からウクライナ侵略を考える;ウクライナ侵略のゆくえを考える ほか)
第2章 「独ソ戦」再考(日本と独ソ戦―執筆余滴;スターリングラード後のパウルス ほか)
第3章 軍事史研究の現状(第二次世界大戦を左右したソ連要因;軍事アナロジーの危うさ ほか)
第4章 歴史修正主義への反証(ゆがんだロンメル像に抗する;歴史家が立ち止まるところ ほか)
第5章 碩学との出会い(山本五十六、その死の謎を問う―保阪正康『山本五十六の戦争』(毎日新聞出版、2018年)書評
紫電一閃 ほか)

著者等紹介

大木毅[オオキタケシ]
現代史家。1961年東京生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。千葉大学その他の非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、国立昭和館運営専門委員、陸上自衛隊幹部学校(現陸上自衛隊教育訓練研究本部)講師等を経て、現在著述業。雑誌『歴史と人物』(中央公論社)の編集に携わり、多くの旧帝国軍人の将校・下士官兵らに取材し、証言を聞いてきた。『独ソ戦』(岩波新書)で新書大賞2020大賞を受賞。著書に『「砂漠の狐」ロンメル』『戦車将軍グデーリアン」『「太平洋の巨鷲」山本五十六』『日独伊三国同盟』(以上、角川新書)、『ドイツ軍攻防史』(作品社)、「指揮官たちの第二次大戦」(新潮選書)、訳書に『「砂漠の狐」回想録』『マンシュタイン元帥自伝』『ドイツ国防軍冬季戦必携教本』『ドイツ装甲部隊史」(以上、作品社)、共著に「帝国軍人』(戸〓一成氏との対談、角川新書)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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岡本

69
Kindle。「独ソ戦」の著者の寄稿文などの文章を纏めた一冊。現在のウクライナ戦争に関する内容かと思ったが、そうではなかったので手に取る前に気付けば良かったと反省。著者の歴史学や所謂歴史修正主義者への考えは大いに共感する所。ロンメルの新書は読んでみたくなった。2025/01/21

skunk_c

67
『独ソ戦』でブレイクした著者がこの数年間に書いた書評や雑誌記事などをまとめたもの。テーマ別に分かれており、特に書評や文庫化に際しての解説は、対象に対する愛情すら感じる文章で、買って読みたくなったものも多い。歴史に対する姿勢についても、例えば百田尚樹や井沢元彦をバッサリと切り捨てる。ただし本郷和人もあわせて切るが、これは井沢氏との対談本の発言か何かに反応したもので、ちゃんと読んでないな。例えば本郷の戦勝の定義「目的を達成したか」は著者のそれときわめて近いのだが。ウクライナ戦争についての解説もなかなかだった。2023/07/13

禿童子

37
著者は『独ソ戦』で有名になった人というイメージ。ロシアのウクライナ侵攻を背景として改めて注目されるようになった経緯や、日本の言論空間の中での「軍事」の取り上げ方の歪みなど、インタビューや他の本の解説やレビューなど雑多な文章をまとめた本。印象に残ったのは、物量的に圧倒的なロシア軍に対してウクライナ軍が善戦している理由に、ロ軍が命令事項を詳細に限定する「ディーティルドコマンド」なのに対して、ウ軍は欧米流の現場指揮官に裁量権を与えて臨機応変に対処させる「ミッションコマンド」を採用していることを挙げている点。2024/08/16

CTC

21
7月の角川新書新刊。著者大木毅氏は立大で独現代史を専攻、中公の『歴史と人物』で横山恵一氏の助手を務めていた頃に半藤さんや秦郁彦さんの薫陶を受けている。立大院時代には加藤陽子氏らと“第二次大戦史研究会”を催した事もあったと。ボン大留学を経て千葉大他の非常勤講師を務めるが、中公から声がかかり“赤城毅”名義で50点ほど小説を書いた。軍事関係の執筆は2010年からという。19年の『独ソ戦』は刊行直後から好著とされたが、ウクライナ戦争で更に評価が高まった。その時期の雑誌連載や書評などを集めたのが本書。2023/08/06

内藤銀ねず

20
ロンメル、独ソ戦に続いて大木さん3冊め。日本史の呉座勇一さん、鎌倉の坂井孝一さん、三国志の渡邊義浩さん、そしてヨーロッパ戦史の大木毅さんの4人が私の中で確立しました。令和のいま、プロの歴史研究者が書いた本がやたら面白いです。研究の方法が進化したのはもちろん、20世紀に猛威をふるった「階級闘争史観」が解除されたのがとても大きい。彼らプロが声を出してくれたおかげで、昭和平成の歴史研究は時間が止まってたくらいの認識になりました。いや、ほんとに。2025/02/02

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