内容説明
世界を揺るがした、科学史上もっとも重要な発見のひとつである「進化論」。この理論が生み出された陰には、いったい何があったのか?キリスト教社会に背いて研究を続けるほど、ダーウィンを駆り立てた熱い思いとは?新たに見直された若き日の草稿、書簡、自筆ノートから、ある強い信念があぶり出される。崇めるにせよけなすにせよ、21世紀になった現在でも避けては通れない人物、それがダーウィン。聖人でも悪魔でもなく単なる科学者でもない、人間としての彼の姿に世界的研究家が迫る!新たなダーウィン像の決定版。
目次
ダーウィン像を見直す
陽気で知的な黒人の先生
博物学、解剖学、骨想学
「万物の父は全人類を一つの血でつくられた」
奴隷の国々を旅して
人間から出発した進化論
人種差別「科学」の台頭
古き良き貴族社会の幻惑
家畜と奴隷制度
アガシよ、恥を知れ!
人類の血にひそむもの
人道主義を秘した科学
アメリカの南北戦争とロンドンの論争
人種の由来
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- 和書
- 中国古典の名言録