内容説明
自然の産物である石を景観や生物などに見立て、愛でる。歳月を凝縮した唯一無二の造形が見る者を魅了する、静かで奥深い「美」の世界とは。
目次
1のツボ 遠山に始まり遠山に終わる
2のツボ 時がはぐくんだ風合いを味わう
3のツボ 石が見せる四季の彩り
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
26
趣味人が茶の湯や骨董、盆栽等を経て、最後にたどり着くのが石だという。そのままでは何の価値もない自然石を自然や四季の移ろいに見立てて芸術品に高める。そこに作為が加わる余地はない。趣味の終着点というのも分からなくもない。一方同好者がそれほど多くないだろうことも然り。2021/01/30
つばな
3
ものすごーく奥が深そうだが、ものすごーく楽しそうで、ものすごーく枯れた趣味だなあ。そしてものすごーくお金がかからないが、実はものすごーくお金がかかりそう2014/09/14
しょー
2
自然の石を愛でる。それが水石。水石が趣味の方にお話を聴いてみたくなりました。 それにしても、「おじゃる丸」のカズマは芸術の道を歩んでいたのか…。 2015/02/14
Rina Niitsu
0
盆栽については元々少し興味があったのですが、水石のことはこの本で初めて知り、興味津々です。 「見立て」を楽しむ…、水石の世界をもっと知りたくなりました。2016/02/01
jun
0
盆栽は、日本文化として世界的に有名になったが、その両輪のもう片輪である「水石(すいせき)」は広く知られていない。 70ページ程度の薄い本で、水石の世界に踏み入ることができる。 河原や渓谷を歩くときの楽しみが増えた。水石の展覧会にも行ってみたい。2021/07/30