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迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか

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  • サイズ B6判/ページ数 253,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140812563
  • NDC分類 491.69
  • Cコード C0047

内容説明

なぜ病気の遺伝子がこれほど多くの人に受け継がれてしまったんだろう?そもそも進化とは、有害な遺伝子を淘汰し、役に立つ遺伝子だけを残すもののはず。なのに、なぜこんな遺伝子が生き残っているんだろう?―進化医学の新鋭、シャロン・モアレムが案内するメディカル・ミステリーツアーへようこそ。

目次

第1章 血中の鉄分は多いほうがいい?
第2章 糖尿病は氷河期の生き残り?
第3章 コレステロールは日光浴で減る?
第4章 ソラマメ中毒はなぜ起きる?
第5章 僕たちはウイルスにあやつられている?
第6章 僕たちは日々少しずつ進化している?
第7章 親がジャンクフード好きだと子どもが太る?
第8章 あなたとiPodは壊れるようにできている

著者等紹介

モアレム,シャロン[モアレム,シャロン][Moalem,Sharon]
アルツハイマー病による祖父の死をきっかけに医学研究の道に進み、同病の遺伝的関係の新発見で知られるようになった。最新分野である神経遺伝学、進化医学、人間生理学において博士号を取得している。ニューヨークのマウント・サイナイ医科大学にて医学教育を修業し、研究を続けている。専門分野にとらわれないユニークな論文が高く評価され、現在もっとも注目を浴びる進化医学研究者である

プリンス,ジョナサン[プリンス,ジョナサン][Prince,Jonathan]
クリントン元大統領のホワイトハウス上級顧問およびスピーチライター。政策宣伝改善に関する評論によって、『エスクワイア』誌で「2005年もっとも優秀で機知に富んだアメリカ人」のひとりに選ばれた

矢野真千子[ヤノマチコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miri

71
2007年発売ということで、学説も新しくなり、新発見もされていることと思いますが、全編通して興味深い内容でした。我々の身体の遺伝子は環境の負荷により変化しますが、病気の遺伝子は何故受け継がれているのかがテーマ。現代では不利になる遺伝子も、受け継がれているのには理由があり、元々の環境を推測するのも面白いものだと思いました。人間が胎児でいる間の外界の影響が孫の代まで広がるというのも、精緻かつ大胆な人体の作りに驚き。知れば知るほど、生物の身体は本当に素晴らしいものだと思い感動してしまいました。2021/01/04

booklight

46
遺伝子がすべてではない、は割と衝撃的。なぜ糖尿病になりやすい人間が淘汰されずに残ったか。それはその方が生き残りやすいから。この場合は氷河期に冷えにくい体の方が有利だったから。他にも貧血や高血圧やコレストロールの話が興味深い。さらに遺伝子の発現をオンオフが環境によって決まるメチル化の話が驚き。膨大なジャンク遺伝子の中で発現したものがごく一部、というのは遺伝子のみに左右されない証拠となる。そう、遺伝によって人生のすべてが決まるわけではない。統計本と結果が違うように思うが、統計も根拠がない分主観がはいるもんな。2019/11/01

どんぐり

18
あらゆる生き物は生存と種の保存という至上命令をもってこの世に生まれてくる。この世界は無数の生き物の集合体で成り立っており、進化はその種のみで起こるのではない。進化医学といった視点からみると、病気も人類の遺伝子が進化したかたちで成り立たせていることがわかる。なぜ、ヨーロッパ人の多くが体に鉄がたまるような病気を遺伝させているのか? なぜ、1型糖尿病になる人は北ヨーロッパの出身に多いのか? なぜ、人はマラリアにかかると寝たきりになるのに、ふつうの風邪なら会社に行こうとするのか? この答えを読むと、科学リテラシー2013/06/28

tom

14
ウイルスであれ細菌であれ、人類と長い年月共存してきているのだから、お互いに助け合っているはずという視点から、病気の意味を解き明かそうという試み。最近の腸内細菌ブームと併せて読むと、あちらこちらで面白い。2016/04/18

やす

13
血が錆びる遺伝子を持つ人々はなぜいるのか。鎌状赤血球を生む遺伝子はなぜ亡びなかったのか。ソラマメアレルギーの人々がなぜいるのか。これらはペストに対抗しうる性質だったのだ。ヤギとアリとカタツムリの間を行き来する寄生虫。なんて低確率の存在なのか。などなど、あまり聞いたことがない不思議な遺伝子の話。最初から最後まで同じテンションで突っ走る。生命の不思議さに心打たれた。

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