内容説明
ポリトコフスカヤが暗殺された時、「すべての民主主義的な、自立した報道に対する打撃だ」とゴルバチョフ元大統領は発言した。国際人権団体の賞を受け、国外でより高く評価されているジャーナリストだったが、「ロシア国内で出版されない本を書いても大した意味はない」と、あくまでも国民に向けて記事を書き続けた。度重なる脅迫に身の危険を感じつつも、最期の時まで、その筆鋒が衰えることはなかった。ポリトコフスカヤの目に映った、ロシアの姿とは。
目次
第1部 ロシア議会民主制の死―プーチンはいかにして再選されたか(2003年12月~2004年3月)
第2部 ロシア流、偉大なる政治的鬱状態―プーチン再選からウクライナの革命まで(2004年4月~12月)
第3部 ロシアの憂鬱な冬と春―ウクライナのあと、キルギスを追体験するロシア(2005年1月~8月)
私は恐れているか
著者等紹介
ポリトコフスカヤ,アンナ[ポリトコフスカヤ,アンナ][Политковская,Анна]
1958‐2006年。ロシア人ジャーナリスト。1980年、国立モスクワ大学ジャーナリズム学科卒業。モスクワの新聞「ノーヴァヤ・ガゼータ」紙評論員。1999年夏以来、チェチェンに通い、戦地に暮らす市民の声を伝えてきた。「ロシアの失われた良心」と評され、その活動に対して国際的な賞が数多く贈られている。2003年国際ルポルタージュ文学賞「ユリシーズ賞」を受賞。2002年、モスクワの劇場占拠事件では武装グループから指名され、交渉役を務めた。2004年、北オセチアの学校占拠事件の際、現地へ向かう機上で、何者かに毒を盛られ一次重態に。回復後,執筆活動を再開する。2006年10月7日、モスクワ市内の自宅アパートで、凶弾に倒れた
鍛原多惠子[カジハラタエコ]
翻訳家。1977年、米国ニューカレッジ卒業(哲学・人類学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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