ロシアン・ダイアリー―暗殺された女性記者の取材手帳

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  • サイズ B6判/ページ数 509p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140812402
  • NDC分類 312.38
  • Cコード C0098

内容説明

ポリトコフスカヤが暗殺された時、「すべての民主主義的な、自立した報道に対する打撃だ」とゴルバチョフ元大統領は発言した。国際人権団体の賞を受け、国外でより高く評価されているジャーナリストだったが、「ロシア国内で出版されない本を書いても大した意味はない」と、あくまでも国民に向けて記事を書き続けた。度重なる脅迫に身の危険を感じつつも、最期の時まで、その筆鋒が衰えることはなかった。ポリトコフスカヤの目に映った、ロシアの姿とは。

目次

第1部 ロシア議会民主制の死―プーチンはいかにして再選されたか(2003年12月~2004年3月)
第2部 ロシア流、偉大なる政治的鬱状態―プーチン再選からウクライナの革命まで(2004年4月~12月)
第3部 ロシアの憂鬱な冬と春―ウクライナのあと、キルギスを追体験するロシア(2005年1月~8月)
私は恐れているか

著者等紹介

ポリトコフスカヤ,アンナ[ポリトコフスカヤ,アンナ][Политковская,Анна]
1958‐2006年。ロシア人ジャーナリスト。1980年、国立モスクワ大学ジャーナリズム学科卒業。モスクワの新聞「ノーヴァヤ・ガゼータ」紙評論員。1999年夏以来、チェチェンに通い、戦地に暮らす市民の声を伝えてきた。「ロシアの失われた良心」と評され、その活動に対して国際的な賞が数多く贈られている。2003年国際ルポルタージュ文学賞「ユリシーズ賞」を受賞。2002年、モスクワの劇場占拠事件では武装グループから指名され、交渉役を務めた。2004年、北オセチアの学校占拠事件の際、現地へ向かう機上で、何者かに毒を盛られ一次重態に。回復後,執筆活動を再開する。2006年10月7日、モスクワ市内の自宅アパートで、凶弾に倒れた

鍛原多惠子[カジハラタエコ]
翻訳家。1977年、米国ニューカレッジ卒業(哲学・人類学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中年サラリーマン

21
21世紀だというのにいろいろな現状がある。法制度はあるが恣意的に運用される裁判制度。深夜いきなり武装集団が家にきてドアを開けなければ射殺、あけても連れて行かれ拷問され幸運であれば帰ってこれる。少数民族が集まった地域で行われているとのことだがあまりにひどい現状にコトバがでなくなる。2014/03/18

Marcel Proust

7
今からほぼ20年前に書かれた一冊なのに、全く古さを感じさせない一冊だった。世界は2022年、戦争犯罪者プーチンの本質を知る事になるが、著者はとっくの昔にその本質を見抜いていた。「見せかけだけの」民主主義、独裁者の意向でどうにでも転ぶ司法制度、その他ありとあらゆるロシアの腐敗が描かれている。印象に残ったのは、04年のウクライナのオレンジ革命に対して、どうして「兄弟民族」であるはずのウクライナ人が腐敗を打倒出来て、同じロシア人にそれが出来ないのか?という記述だ。著者の3冊の本は、ロシアの本質を知る為に必読だ。2023/10/20

可兒

3
総選挙から一日ごとにロシアを……というより、プーチンを追った手記。尊敬おくあたわざる書物ではあるが、筆者が暗殺された理由に隠された真実を暴いた業績以外のものがあるのは確実だろう2009/05/16

takao

2
ふむ2024/05/06

おおきなかぶ

2
これほどまでに酷い国だったのか。2024/03/14

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