世紀風雪〈上〉幻のラストエンペラー

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  • サイズ A5判/ページ数 325p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784140811870
  • NDC分類 926
  • Cコード C0022

内容説明

ラストエンペラー溥儀の前に、皇太子に任じられた皇族がいた。義和団事件で失脚した元・皇太子の一族。その末裔となる画家が一族の知られざる歴史を、清朝皇族の二十世紀を、十年余の歳月をかけて描き出した大河ドキュメンタリー。世界に先駆けて邦訳完成。

目次

西太后、溥儁を皇太子に
皇太子の父・端郡王の栄華
義和団・扶清滅洋の旗印
揺れる朝廷
八ヵ国連合軍、天津に迫る
端郡王―義和団指導者として
開戦か、和睦か
光緒帝と端郡王の暗闘
和平派の裏切り
天津砲台陥落
開戦論の陰で
公使館攻撃の詔
連合軍への宣戦布告
義和団虐殺
戦火、北京に迫る
西太后の逃亡と皇太子の廃嫡
連合軍、帝都を蹂躙
端郡王、流浪のはじまり
ラストエンペラーの時代
中華民国時代の端郡王
民国の混乱と溥〓(せん)の死
新時代への胎動
溥儀退官、端郡王異郷に死す

著者等紹介

愛新覚羅恒懿[アイシンカクラコウイ]
1947年生れ。1962年~66年、大おじ溥傑の紹介により、当代一流の画家に師事。1968年~77年、吉林省白城地区へ下放。後、河北省三河県に移り、農業に従事。1980年、工場勤務のかたわら、再び絵筆を執り、画業の研鑽を積む。1985年~90年、北京市蔵珍閣書画社を創業、社長を務める。1989年、北京市蔵珍閣書画社を閉鎖、画家としてに生きることを決意。1999年、アメリカに移住。個展や講演などの活動に奔走する

李珍[リチン]
中国・北京市出身、慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。株式会社ジェーシーピー代表取締役

水野衛子[ミズノエイコ]
東京出身、慶應義塾大学文学部卒

横山和子[ヨコヤマカズコ]
大阪出身、京都大学文学部卒。翻訳には、テレビドラマ「薔薇之恋」字幕、台湾故宮博物院の美術カタログ等がある

佐野ちなみ[サノチナミ]
大阪府出身、『活きる』『玲玲の電影日記』など、映像翻訳を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

6
愛新覚羅恒懿さんは、ラストエンペラーといわれた溥儀さんと祖父がいとこ同士。戦後生まれで、また側室の子として生まれ、王族としての生活のご経験はありません。全体として、戦後の王族がどんな生活をしていたか、また文化大革命時代の中国の事がよくわかります。父親には、正室との別の家庭もあって、彼女の家族は満足な援助も得られず、幼い頃は粗末な衣服だった為に、かなり残酷にいじめられていたようです。その後、生活の為にした偽りの結婚で、長い間苦しい生活をしながらも、自分を信じて、今ではニューヨークで画家として成功されてます。

rytryt

2
清朝皇族の末裔である画家、米国在住、の著者が十余年の年月をかけた作品。小説の形式です。ジョンストン「紫禁城の黄昏」の後に読みましたが、清朝末期の世界にどっぷり入り込めます。しかも、歴史的背景のことは多少知ってるつもりですが、清朝内部のことが題材で詳しく、とても貴重に思われます。NHK出版社に感謝。 上巻は著者曽祖父である端郡王の波瀾万丈の一生の物語、小説としておもしろい作品です。歴史的重みも感じながら楽しめます。没頭して2日で読み終えました。下巻も引き続き。 多少の校正もれ?がありますが、気にせずに。2023/11/12

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