内容説明
われらが愛するチャーリーはいつ誕生したのか。その鍵を握る残されたNGフィルムのほとんどは1918年以前のもの。そこには名声を手に入れる前のチャップリンがいた。試行錯誤を繰り返す、悩めるチャップリン。放浪の紳士チャーリー誕生前夜をここに明かす。
目次
1 喜劇王チャップリンの誕生(NGフィルムの流転;NGフィルムとの出会い;チャップリンとはだれか ほか)
2 分析・チャップリンのNGフィルム(『替玉』『消防夫』『放浪者』『午前一時』―映画と演劇のあいだ;『チャップリンの伯爵』―チャップリンのストーリーテラー修行;『チャップリンの質屋』―ミュージック・ホールとチャップリン ほか)
3 チャーリー=チャップリンの「完成」―一九一八年以降のNGフィルム(『ゴルフ・リンクス』と「273」―ミューチュアル時代の未発表作;『担へ銃』と『公債』―チャップリンと第一次世界大戦;『サニーサイド』―床屋のギャグ ほか)
著者等紹介
大野裕之[オオノヒロユキ]
脚本家・大阪市立大学特任講師・日本チャップリン協会会長。1974年大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程修了。専攻は映画・演劇学。チャップリン映画祭や日本版DVD、英米のチャップリン関連映画を監修するなど、チャップリン研究家として国際的に活動。英国チャップリン学会会員、米国チャップリン・レヴュー誌アジア・太平洋代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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