内容説明
いまから300年以上も前、ひとりの男が人間の世界を一気に変貌させた。ただの一度も海を見たことがないまま、潮汐の現象を解明し、外界との接触を拒んで、万有引力の法則を発見した、孤高の天才アイザック・ニュートン。彼は自然現象のすべてに疑いの目を向けて、世界を解明した。ニュートン力学はアインシュタインによって葬り去られたというのは大きな間違いである。いまだに私たちの日常生活はニュートン力学に基づいて機能している。『カオス』の著者グリックが、いま、あらためてニュートンの素顔とその偉大な業績に迫る。英米のベストセラー・サイエンスノンフィクション。
目次
こいつに向く職業なんてあるだろうか?
若干の哲学的疑問
運動による問題解決
ふたつの巨大な球体
身体と感覚
最も奇妙か、さもなくば最も重要な発見
抵抗と反動
つむじ風のただなかで
万物は腐敗しうる
異端説、涜神、偶像崇拝
第一原理
万物は維持される
彼も普通の人間か?
自らの主張の証人になれる者はいない
知性の大理石でできた指標
著者等紹介
グリック,ジェイムズ[グリック,ジェイムズ][Gleick,James]
1954年ニューヨーク生まれ。サイエンス・ジャーナリスト、エッセイスト。ハーバード大学卒業後、「ニューヨーク・タイムズ」紙記者として10年間勤務する
大貫昌子[オオヌキマサコ]
在米翻訳家
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