内容説明
北オセチア学校占拠事件が起きたとき、対策本部が最優先したのは、プーチンの意向を知ることだった。人命よりもイデオロギー、それがロシアの現実だ。独裁制復活へ向かう国家によって自由な生活を奪われながらも、懸命に生きようとする市民に光を当てる。さらに踏み込んだ取材で、汚職まみれの司法、新興財閥の専横、軍の放埒ぶりを暴いた、ロシア人ジャーナリストによる意欲作。
目次
第1章 ロシア軍兵士とその母たち
第2章 わが友の行方
第3章 公金横領を政府に黙認させる法
第4章 地方で起こっていること
第5章 ロシアの戦争犯罪人たち
第6章 「ノルド・オスト」―絶滅作戦現代史
第7章 プーチン再選
著者等紹介
ポリトコフスカヤ,アンナ[ポリトコフスカヤ,アンナ][Политковская,Aнна]
ロシア人ジャーナリスト。1980年、国立モスクワ大学ジャーナリズム学科卒業。モスクワの新聞「ノーヴァヤ・ガゼータ」紙評論員。1999年夏以来、チェチェンに通い、戦地に暮らす市民の声を伝えてきた。「ロシアの失われた良心」と評され、その活動に対して国際的な賞が数多く贈られている。フランス語版『チェチェン―ロシアの恥辱』(ロシアでは未刊行。未邦訳)は、2003年国際ルポルタージュ文学賞「ユリシーズ賞」を受賞。2002年、モスクワの劇場占拠事件では武装グループから指名され、交渉役を務めた。2004年、北オセチアの学校占拠事件の際、現地へ向かう機上で、何者かに毒を盛られ一時重態に。現在は執筆活動に復帰している
鍛原多恵子[カジハラタエコ]
翻訳家。1977年、米国ニューカレッジ卒業(哲学・人類学専攻)
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感想・レビュー
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