内容説明
ダニエル・パールとオマル・シェイク。同時代を西側で生きた前途あるふたりの青年は、イスラム国家パキスタンで被害者と加害者として出会う。パールはなぜ殺されなければならなかったのか?オマルはなぜ犯罪に手を染めたのか?真実を追って、独自の調査が始まった。
目次
第1章 ダニー(カラチの夜;処刑の場所;謎のほほえみ;殺害;気丈な両親を訪ねて;ダニーの顔)
第2部 オマル(残忍な目;完璧なイギリス人;なぜボスニアなのか?;再びサラエボへ;オマルの別の顔;犯罪の再現)
第3部 国家の犯罪(カラチの不可解な事件;新聞・雑誌の検証;謎だらけの事件)
著者等紹介
レヴィ,ベルナール=アンリ[レヴィ,ベルナールアンリ][L´evy,Bernard‐Henri]
1948年、アルジェリア生まれ。思想家、作家。1968年、高等師範学校入学。ジャック・デリダ、ルイ・アルチュセールに師事。1971年、哲学教授資格取得。「コンバ」紙のバングラデシュ特派員、母校の講師などを務めたのち、1973年グラッセ出版社の文学顧問に就任。同時期、フランソワ・ミッテランの専門家グループの一員となる。「行動する論客」として著名で著作も多い
山本知子[ヤマモトトモコ]
仏語翻訳家。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学新聞研究所研究課程修了
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感想・レビュー
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芋猫
7
【図書館本】2001年9月11日の米国同時多発テロから約4ヶ月が過ぎた頃、パキスタンで米国人ジャーナリストのダニエル・パールが拉致監禁のすえ斬首されるという事件が発生。中東に造詣の深い著者が取材を重ね、“調査報告小説”の形でまとめた本。上巻では、被害者パールと主犯格として逮捕されたオマル・シェイク、2人の人物像が語られた後、事件の不可解な部分に徐々に迫っていく。中東情勢について無知すぎてついていくのに必死だけど、背景に巨大な闇が潜んでそうなので下巻もがんばる!2024/07/19
Hiroshi Takeshita
0
何もかも恵まれた人物がある日、テロのリーダーになる。真実は心の闇の中。2015/12/02
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