女王卑弥呼の「都する所」―史料批判で解けた倭人伝の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140810019
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0021

内容説明

卑弥呼は邪馬台国女王ではなかった。卑弥呼の都を明らかにする鍵は倭人伝そのものに秘められていた。史料読みのプロを自認する編集者が、『魏志』と『魏略』を徹底分析して、古代史最大の謎を解き明かした。

目次

1 女王国の正体(邪馬台国系情報と女王国系情報;『魏志』と『魏略』の関係;『魏志』と『魏略』の女王国;影薄い邪馬台国;『魏略』と『魏志』の地理像)
2 ツクシ倭国史論(伊都国論;卑弥呼論)
付録

著者等紹介

上野武[ウエノタケシ]
1944年生まれ。1969年、京都大学文学部史学科卒業。同年朝日新聞社入社。『アサヒグラフ』編集部等を経て、1990年より冷泉家時雨亭叢書刊行委員会事務局長として同叢書の編集に従事。2004年4月、定年退職
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感想・レビュー

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hyena_no_papa

1
冨谷至氏の京都大学文学部史学科の先輩に当たる上野武氏の300頁に垂んとする力作。全容を短文で紹介することは難しいが、伊都国を卑弥呼の、ヤマトを壹與の、それぞれ都した所という構図。それ自体は従来からある説だが、その論証は幅広く文献考古に亘っており説得力に富む。ただ、副題に「史料批判で解けた倭人伝の謎」としつつ、最後の最後、卑弥呼の墓についての論考の部分では、「倭人伝」の記述から遊離していると言えよう。建中校尉梯儁や塞曹掾史張政は実際に訪倭しており、「径百余歩」は実見と考えざるを得ず、平原王墓は該当しない。2004/12/12

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