内容説明
四散する大陸、激変する環境。生き残るために目は進化した。
目次
大陸大分裂(恐竜がいなくなったとき;哺乳類の王国・アジア;生きとし生きけるもののはざまで;祖先を育んだ巨大な森;霊長類のオアシスを求めて;「社会」という選択)
地球大進化講座(chapter 5)―大陸の移動と哺乳類の繁栄(生命進化の駆動力―大陸の分裂と移動;哺乳類の進化;霊長類進化の拠点を探せ;光の中へ進め―真猿類の起源)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
20
シリーズ5刊目。人類のルーツ、猿の仲間がどうやって「知」を獲得していったかがテーマ。恐竜の衰亡の後現れた、恐鳥、某チョコボのような巨鳥を、群れる事によって退けた哺乳類。その中でも弱い立場だった猿の祖先は樹上へ逃れ、視差による立体視、顎の動作で眼が揺れない眼窩の骨、カラー事象を捉える能力などの視覚能力、他の動物には見られない豊富な表情とコミュニケーション社会を確立し、人類へと繋がっていく。これらの進化も大陸の移動、温暖化・寒冷化の棲み慣れた環境の激変という、止むを得ずの順応が進化を促進させていく。2014/02/26
やまはるか
17
6500万年前の巨大隕石衝突により恐竜が絶滅し、生き残った鳥類、哺乳類が大陸の移動・温暖化・寒冷化を繰り返す地球環境の中で進化する過程を探る。爪を引っ掛けて樹に登っていた哺乳類が、被子植物の繁栄とともに握力を獲得して樹を掴んで樹上で生活し、葉を食料にするため色を見分ける視力を獲得する。鳥は上空から獲物を見付ける力を極め夜間視力を犠牲にした。捕食を逃れるため夜間形の生活をしていた哺乳類は、樹上に逃れることで昼型になった。世界の出土化石からそうしたヒストリーが描かれる。2024/11/04
ふとった
0
【2004.09】2013/04/24