この子らを世の光に―近江学園二十年の願い (復刊)

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この子らを世の光に―近江学園二十年の願い (復刊)

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140808368
  • NDC分類 378.6
  • Cコード C0036

内容説明

滋賀県下に蒔かれた一粒の椎の実が、風雪の中で大きな椎に生長していく。日本の重症障害児福祉の草分け「近江学園」の建設史であるこの書は、自からの人間形成を語った著者の心の唄でもあろうか。戦後二十年をふり返って、挫折や消沈の日々に何を考え何をしようとしたかを糸賀さんは卒直に語っている。陽の目を見ない場所で障害児と共に暮す著者の眼は温かく鋭い。糸賀人生読本であると同時に、日本の社会福祉事業の貧困を深く考えさせる告発の書でもある。

目次

1 友垣―近江学園前史(二人の偉大な教育実践家との出合い;二人の恩師 ほか)
2 誕生―近江学園草創期(趣意書;建物の接収 ほか)
3 発展のなかの危機(椎の木会の結成;生産教育の現場 ほか)
4 一隅を照らす灯(共感;年長児対策とコロニーの建設 ほか)
5 重症心身障害児のすくい(お子たちをよろしく;杉の子組の編成 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソラーレ

12
素晴らしい本だった。人を救うことで自分も救う事につながる、そんなメッセージを感じた。●戦後間もない頃、親のない子供や、知的障害者を救う施設がなかった。それをきっかけに糸賀さんは近江学園を創設。彼らを支援、教育、経済的に自立できることを目指す。彼の他者を愛する姿勢、人柄に惹かれ、全国から学園にはたくさんの人が集まるようになる。県や後援会の補助もあり障害者への様々な施設を作った●自分の人生にとって大切なものはなにか。人を救うことで自分を救うことにつながるのではないだろうか。私は社会の為になにが出来るのだろうか2023/11/05

2
時代背景や苦難が生き生きと伝わってくる一冊だった。現在の価値観だと果たしていいかどうか疑問な点もあったが、糸賀一雄は、障がい児教育や障がい者のサポートのパイオニアとして、思想・実行力共に素晴らしい人物だと思った。2013/12/24

ミカヅキカゲリ

2
こう云う人もいるのだな。2012/04/16

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