内容説明
甦る隊士たちの息づかい。美しい写真とエッセイが再現する新選組隊士の生きた世界。大河ドラマ・ファン、新選組ファン必携の書。
目次
新撰組の底に沈む青春(村松友視)
京・武士着 壬生戦闘記(黒鉄ヒロシ)
会津における新選組(中村彰彦)
死地を求め、海を渡り蝦夷地へ(山村竜也)
写真を残した隊士たちの肖像
新選組の足跡 写真解説
敗れ去りし者の美学 あとがき
著者等紹介
神長文夫[カミナガフミオ]
アート・ディレクター。写真家。装幀家。第二十二回朝日広告賞大賞受賞
村松友視[ムラマツトモミ]
作家。デビュー作は『私、プロレスの味方です』。『時代屋の女房』で第八十七回直木賞を受賞。『鎌倉のおばさん』で第二十五回泉鏡花文学賞を受賞
黒鉄ヒロシ[クロガネヒロシ]
漫画家。昭和62年講談社出版文化賞受賞。平成9年『新選組』で第四十三回文芸春秋漫画賞を受賞
中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
作家。『明治新選組』で第十回エンタテインメント小説大賞、『五左衛門坂の敵討』で第一回中山義秀文学賞、『二つの山河』で第百十一回直木賞をそれぞれ受賞
山村竜也[ヤマムラタツヤ]
歴史家。2004年NHK大河ドラマ「新選組!」の時代考証を担当
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感想・レビュー
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さつき
69
新撰組のきた道、ゆく道を見守るような文章と、隊士たちも見たであろう風景で綴るエッセイのような写真集のような本です。まず印象的なのは表紙にもなっている誠の文字の袖章。上手でもないし、かといって勢いや力を感じるわけでもない字体に、作られたものではない生の新撰組を感じます。雪景色も夕暮れも草むらにさえ影を感じる写真の数々には見入ってしまいました。彼らの生きた幕末は遠い。今とはまるで違う世界です。でも確かに彼らはここにいたのですね。2019/11/13
ポチ
49
写真が哀しく見えるのは何故だろう。心に残る。2019/09/07
あひる
0
短い4つのお話とたくさんの写真。文だけじゃなくて写真があるおかげで、より新選組を身近に感じた。山村竜也の『死地を求め、海を渡り蝦夷地へ』を読んでいると本当につらくなった。一人残されて最後まで戦い抜いた土方さんを思うと泣きそうになる2017/04/22