もう抗生物質では治らない―猛威をふるう薬剤耐性菌

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  • サイズ B6判/ページ数 404p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140807736
  • NDC分類 491.7
  • Cコード C0098

内容説明

日本で院内感染による耐性菌MRSAが問題となってから10年あまり、事態はさらに悪化していた。毒性がより強まった耐性菌が、病院の外へ飛び出し、日常生活で感染するようになったのだ。子どもの中耳炎が治らない、大腸菌O157による食中毒、そして死滅したはずの結核やペストの復活―すべて耐性菌が原因である。本書は、病原菌が最新の抗生物質にも耐性を身につけた現実を警告する。同時に、耐性菌に立ち向かう医師たち、感染拡大を防ごうとする研究者たちの闘いを描くドキュメンタリーである。さらに、抗生物質を家畜飼料に使用する危険、新しい治療法の模索など、耐性菌をめぐる現状を伝える。

目次

抗生物質の時代の終わり
細菌と抗生物質の闘い
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)現る
VRE遺伝子の謎を解明する
日本に現れた恐るべき耐性菌
新しい抗生物質の開発に望みを託す
動物の成長促進剤にひそむ脅威
ヨーロッパで成長促進剤禁止
市中にMRSAが発生
市中にはびこる肺炎球菌
「ヒト食いバクテリア」が襲ってくる
グラム陰性菌の悪夢
動物に抗生物質をさがせ
ファージへの期待
結核菌が復活した

著者等紹介

シュナイアソン,マイケル[シュナイアソン,マイケル][Shnayerson,Michael]
『ヴァニティ・フェア』や『ナショナル・ジオグラフィック・アドヴェンチャー』などの雑誌に寄稿するジャーナリスト

プロトキン,マーク[プロトキン,マーク][Plotkin,Mark J.]
民族植物学者。中南米の熱帯雨林における植物とシャーマンの研究で知られる

栗木さつき[クリキサツキ]
翻訳家。慶応義塾大学経済学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
ふむ2022/09/10

Hiroyuki Nakajima

1
薬が効かない耐性菌の恐ろしさについて多くの事例が載っていてわかりやすく解説されていました。家畜には人間が医療用で服用する以上の抗生剤が与えられており、それが耐性菌を生み出し携わる仕事をしている方や食肉を食べた人に感染している危険な実態が有る一方で野放し状態の現状には疑問を感じます、又抗生剤入の家畜糞尿がオーガニックの認証を受けた野菜に肥料として与えられている事も懸念されます。意外だったのは投資家のジョージ・ソロス氏が耐性菌の研究に資金援助をしていたと言う事です、新薬開発の投資目的もあったかも知れませんが・2012/04/08

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