内容説明
クレオパトラ・則天武后・光明皇后―希代の女王、女傑の書。几帳の陰の待賢門院璋子承香殿女御/道子が創った王朝美術の精華。恵信尼・野口シカの強靭な信仰と愛の呪文。そして与謝野晶子から熊谷恒子・森田竹華・町春草の現代の書まで。書に表わされた女の美学と女の文化、そして紙背に隠された女の性と歴史を解きあかす。“書から何が見えるか”。
目次
日本仏教の黎明期と尼僧
万葉集の時代
古今集の時代
三十六人家集と草子合の女たち
鎌倉時代以降の女性の書と文化
クレオパトラと西欧の女性の書
武則天と中国女性の書
武則天を追う、光明皇后の光と影
強靭な信仰の書・恵信尼
野口シカの愛の呪文
明治から今の、女の書
著者等紹介
飯島太千雄[イイジマタチオ]
1942年東京生まれ。学習院大学文学部仏文学科4年中退。書芸文化新社において、多くの複製、学術書の編集製作を、撮影を兼務して行なう。傍ら書道史研究論文を『墨美』『書品』などに発表。80年以降は退社し、著作・制作に専心する。編集工房「書玄」主宰
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