内容説明
旧ソ連の“国家機密”として文書保管所に封印されていたレーニン文書3724点をもとに描いたまったく新しい伝記。
目次
第1章 革命家の背景
第2章 結社の親方(マスター)
第3章 十月革命の爪あと
第4章 粛清の司祭たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
ロシア革命の指導者レーニンを、その生い立ちから死後の影響までを、従来の通説に反駁する形で検証していく評伝。上巻は、レーニンの家計から革命後の内戦記まで。改宗ユダヤ人、アジア系のカルムイク人、ドイツ移民と様々な民族が入り混じる出自を持ち、自分のロシア人と意識しながらも民族的出自には頓着しなかったらしい。下層出身だが勤勉で向上心のある祖父や父達のお陰で、地方ながらアッパーミドルな家に育つ。つまり、労働者の暮らしを経験した事が無かった。革命も全くの瓢箪から駒だったが、チャンスを逃さず、周囲の状況も又味方した。2014/12/27
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- 和書
- 山高帽と黒いオーバーの背