内容説明
半導体王国・日本は、いかにして生まれ築きあげられたのだろうか。本書は、半導体文明の発達を担った人たち、いわば「石に憑かれた男たち」を日米に追って半導体産業の歴史的全貌を描いた迫真のドキュメンタリーである。
目次
第1章 知能をもった道具の登場
第2章 半導体メーカーの興亡
第3章 マイクロプロセッサーの誕生
第4章 資本主義から“技本主義”へ
第5章 半導体関連技術の競演
第6章 異能集団の技術統合
第7章 半導体工場の空気と水
第8章 「マイクロプロセッサー王国」日本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
21
これも一緒に図書館本で読んだと。 実際はどうやら下の巻が電卓編みたいです。電卓に関しては内橋克人氏の「匠の時代」等にもSHARPとCASIOの熾烈な開発競争の結果、画期的に価格が下がって一気に普及した話が詳しく出ていましたので、あちらも参照すると良いでしょう。 これも余談ですが映画「アポロ13号」で、軌道計算の担当者が計算尺で検算してOKを出していて、あぁホント当時じゃ関数電卓なんて夢のまた夢だったな、と強烈に思いました。
デビっちん
16
「いったん問題の方向が決まり、目標が明確になると、手をゆるめることなく、あくなき追求を始める。」このシリーズを通して何度も記載されていたので、日本が持ち得る気質がわかりました。2019/01/11
Kimi
0
最後の章の最後の2節が戦後日本の工業の歩みを支えた秘訣を著してると思った。 あと、シリーズ全ての動画や書籍を見て読んでみてわかったことは、古い作品だが内容は今でも十分伝わる、よい作品。2017/10/28