内容説明
ペンギンのククーは、パパとママのおなかの下が大のお気に入り。しかし、ある日のこと、自分だけのものと思っていたとっておきの場所が、生まれてきたたまごにうばわれてしまいます。「それならば!」と、毛布にくるまってたまごに変身することを思いつくククー。はたして、その大切な場所を取り戻すことができるでしょうか。ペンギン親子のほのぼの愛情物語。
著者等紹介
刀根里衣[トネサトエ]
1984年、福井県生まれ。絵本作家。2007年、京都精華大学デザイン学部卒業。10年、イタリアでデビュー作“Questo posso farlo”(『なんにもできなかったとり』)を発表し、以後、ミラノを拠点に創作活動を行っている。12年・13年、ボローニャ国際絵本原画展に入選。13年には、同展入選者のなかから選ばれる国際イラストレーション賞を受賞した。受賞作を絵本化した“El viaje de PIPO”(『ぴっぽのたび』)は、世界中で高い評価を受け、メディアでも話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
89
パパとママの愛情を一身に受けてきた子供が、下の子ができたとわかったときに受ける不安。自分への愛情は減ってしまうのではないかしら、今まで私のいた場所には戻れないのではないかしら。この本はそんな不安をもったペンギンの子供が、パパとママの愛情をきちんと受け止めるお話。弟か妹ができたときに、子供を膝にのせて読み聞かせをするのもいいけれど、そうでないときも是非パパとママがどんなにあなたを愛しているか伝えるために何度も読んであげたい本です。ペンギンの親子のチョイスはもふもふの可愛さと暖かい足の間のスペースで完璧です。2018/11/01
ゆのん
80
何も考えずに飼いたい動物は?と聞かれたら真っ先に『ペンギン』と答える位ペンギンが好き。ペンギンはお父さんが卵を足の上に乗せて温めるが、新しく生まれた卵にヤキモチを焼くところがお兄ちゃんやお姉ちゃんになる子達に読んであげると良い絵本。2018/10/29
keroppi
79
ふわふわしたペンギンが可愛い。お兄ちゃんになるククーは、甘えん坊。パパもママも、ククーのことが大好き。幸せな親子だなぁ。この絵本をパパやママから読んでもらえる子供は幸せだろうな。でも、ククーもいつか旅立つ日が来るんだよ。お兄ちゃんとして力強く生きていく日が。#NetGalleyJP2021/11/10
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
49
兄弟が生まれてくる時はこんな風に感じるのでしょうね。不安や葛藤のククーを、パパやママが上手く受け止めてフォローしているのも素晴らしいと思いました。2019/01/12
anne@灯れ松明の火
46
隣市で。刀根さん、絵が素敵な作家さんだが、これはおはなしも良かった。弟妹ができて不安な気持ちになる上の子どものおはなしは、結構あると思う。が、これはお父さんお母さんの対応がとても良かった。お兄ちゃん、お姉ちゃんになる子、そして、ふたりめができた親御さんにオススメかな。2019/11/11
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