内容説明
ドイツ語と日本語の表現の違いに着目した、自然な訳文へのアドバイス。中級文法の参考書としても使える、ユニークな1冊。
目次
duが「ボク」でSieが「君」?―固定訳語を見直そう
いらぬなら省いてしまえ代名詞―不要なものは削ってスリムに
前から後ろへ逆行禁止―なるべく語順に忠実に
むかしむかしあるところに王様は?―情報の提示順と不定冠詞・定冠詞
主語の訳し方いろいろ―「~は」以外の可能性
「途上にある」なら「出た」と言え―状態表現と動作表現
名詞を動詞にかみくだけ―名詞文体と動詞文体
「アメリカの傲慢」か「傲慢なアメリカ」か―名詞を形容詞・副詞に転換する
パン屋じゃなくてもパン焼き名人―形容詞を名詞・副司に転換する
誰の願いがこもっている?―話者の気持ちを表す副詞〔ほか〕
著者等紹介
太田達也[オオタタツヤ]
慶應義塾大学専任講師。ミュンヒェン大学、ジーゲン大学、ゲーテ・インスティトゥート・ミュンヒェン本部にて、ドイツ文学とドイツ語教育学を学ぶ。専門はドイツ語教育、外国語教育学、近代ドイツ文学。2006年4月~9月、NHKラジオドイツ語講座入門編講師(2007年10月~2008年3月再放送)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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armerhund
1
翻訳の参考に。けっして深くはないが、けっこう面白いことも書いてある。ドイツ語だと類書はほとんど(あるいは全く)ないので、ドイツ語翻訳に関心がある人、大学でドイツ語を専門としたことがない人は、読むと色々と得るものがあるかも。2015/09/22
satoshi
1
おもしろかった。一章ずつ丁寧に読んで,練習問題もちゃんとやればかなり役立つと思う。2010/10/28
ぽんすけ
1
ドイツ語学習中ですが、「翻訳」は必要ないとしばらく放置してました。が、読んでみると、翻訳ではなく、自分でドイツ語の文章を理解する際にめちゃくちゃためになるネタばかり。内容は中級以上(?)で文法事項を知らないときつい。各テーマごとに文中で練習問題、終わりに確認問題があるので力も付きそう。1周目は問題はパラ読みだったんで、2周目に辞書と格闘しながら読むつもり2010/02/21
Soichiro
0
Wenn Sie nicht verstehen sehr gut Deutsch können, ist es sehr leicht zu lesen.2012/02/21
たつのこ
0
2008年に購入してずっと積読本だったのが、やっと読破。ドイツ語も少しは分かるようになったらしい。後は語彙の増強が必要みたい。楽しく文章解析してくれて非常に勉強になります。2022/01/21