内容説明
俳句は瞬間を詠う詩です。その瞬間には、作句に至るまでの作者が生きてきた過程、生き方、さらには境遇や時代が反映されています。その時代や人生をさまざまな角度から鑑賞していくとき、十七音に湛えられた豊かな言葉の世界が現出していきます。前「NHK俳句」選者の著者が名句205句を丹念に読み解きます。
目次
序章 災禍を超えて(三月十一日;倒・烈・破・崩・礫 ほか)
第1章 生と死のはざまで(明治は遠く;汝と我 ほか)
第2章 復興の道のり(夏みかん酢つぱし;倖せありと ほか)
第3章 来し方行く末(春の月;五月の鷹 ほか)
著者等紹介
高野ムツオ[タカノムツオ]
昭和22(1947)年、宮城県生まれ。俳人。「小熊座」主宰。2009~2011年度「NHK俳句」選者、河北俳壇選者、現代俳句協会副会長。阿部みどり女、金子兜太の指導を経て佐藤鬼房に師事。著書に、句集『雲雀の血』『蟲の王』など。第四十四回現代俳句協会賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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