内容説明
自然と交換しながら紡がれる歌人の山住みの記―現代人の忘れた何かが見えてくる。
目次
第1章 歌のある風景(けものみち;展望台はまだか;遠い日の寂寥から ほか)
第2章 病猪の散歩(いま在る時を;都市からの贈り物;まもなく消える ほか)
第3章 山の声を聴く(山の声を聴く(はるかな帰郷;母の真言)
倭に棲む
自分の魂に出会う場所 ほか)
著者等紹介
前登志夫[マエトシオ]
1916年、奈良県生まれ。詩人として出発したが、歌人・前川佐美雄を知り文学的影響を受け、55年から短歌を作り始める。56年、詩集『宇宙駅』を出版。58年より父祖の地・吉野の山村生活に定着。64年、第一歌集『子午線の繭』で注目される。歌集は『縄文記』(迢空賞)『樹下集』(詩歌文学館賞)など。「ヤママユの会」主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。