目次
序 人形の声
人形美術家・川本喜八郎の源平芸術
第1部 青雲
第2部 栄華
第3部 乱
第4部 流転
第5部 無常
第6部 夢
源平の世界と川本人形(平家と清盛の実像;源平の時代;『新・平家物語』執筆のころ;川本喜八郎人形の魅力;〔図解〕人形ができるまで;人形歴史スペクタクル「平家物語」演出メモ)
感想・レビュー
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きれいな青年清盛から生臭坊主清盛へ、祇王と仏の哀愁、俊寛の情念、中宮徳子の女王の美しさと出家後の憐れ、後白河ら宮中の妖怪らの嫌らしさ、木曽の女王巴と女狐葵と狂わされた山吹、策略家頼朝と哀しき主人公義経。 これらすべてが人形を見るだけで伝わってくる。 印象的だった画像を上げていくときりがない。なぜ人形でこれだけの表現ができるのか。 人形はもちろん衣装もじっくり見られるのが楽しい。中宮徳子の華やかさは圧巻。女性の衣装も良いが男性の衣装も美しくその人物をどう見せようとしているのかよくわかる。 2024/08/06