内容説明
1937年、日本の侵略に反対する抗日運動が中国全土に燃え広がった。学生だった熊向暉は、周恩来の指令で、蒋介石の右腕である胡宗南将軍の機密秘書となった。国民党軍と紅軍は、時には合作して抗日戦にあたりながら機会を見ては相手のせん滅をはかった。熊は危難をかいくぐりながら重要な作戦情報を味方に送り,反攻に成功した。毛沢東は、「敵中にある熊の存在は数個師団にあたる」と激賞した。国共内戦の終結までの情報作戦を描くドキュメント。
目次
第1章 抗日戦争の初期
第2章 三度目の反共攻撃
第3章 抗日戦の勝利から全面的内戦へ
第4章 解放戦争の初期
第5章 建国前後のできごと