内容説明
半導体王国・日本は、いかにして生まれ築きあげられたのだろうか。本書は、半導体文明の発達を担った人たち―。いわば「石に憑かれた男たち」を日米に追って半導体産業の歴史的全貌を描いた迫真のドキュメンタリーである。
目次
第1章 日本独自の新技術
第2章 国産集積回路の開発
第3章 日本の計算機づくりの歩み
第4章 電卓時代の到来
第5章 ナトリウム・パニックの謎
第6章 アメリカからのノウハウ
第7章 電卓戦争の勝者と敗者
第8章 日本の電卓から世界の電卓へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
21
半導体を巡る日米の攻防や、この後の台湾等の勃興等、題材に関連する話は尽きません。 ハード絡みの話が概ねやり尽くしたので、新シリーズはソフトウェアの話にされたのでしょう。 相田洋(ゆたか)氏は公共放送に相応しい番組制作者の1人でした。 今もいる、と思いたいですが、今のNHKではもう活躍するのは困難でしょう……大本営発表に協力しているニュー番組ではどうしようもないです。
デビっちん
18
このシリーズで一番読んでみたい巻でした。話の中心は電卓戦争です。リール式から電子式へ変わり、音も時間も劇的に静かに短くなりましたが、そこで終わらず、より小さく安くしていく激烈な競争過程に、日本の半導体の進歩があったのです。2019/01/10
Kimi
0
電卓ひとつでも相当な物語があるんだなと。あと、あそこまで突き詰めたことが電卓のコモディティ化に繋がったと思うと、売れる商品を作り続けることが大切で、それは進んだ技術を取り入れることなんだろうな。2017/10/24
主殿頭
0
頭のいい人の「簡単、簡単」という言葉に痛恨の一撃を喰らう。2012/05/17