内容説明
「光は波であり、かつ粒である」。自ら量子力学成立の発端を作りながらも、アインシュタインはこの量子力学の絶対的矛盾に疑問を抱き、生涯、量子力学者たちと対決し続けた。〈光〉―そのミクロの物質の振る舞いに、“20世紀最大の科学者”は困惑と苦悩の渦中をさまよい、そして挑戦する。人間の叡知の象徴である光の本質とは何か?現代物理学の成果を巧みなたとえ話や解釈によってやさしく説く〈光の謎物語〉。
目次
第1章 光の謎物語
第2章 光をめぐる科学―粒か波か
第3章 量子力学の誕生―光は、粒であり波である
第4章 量子力学のミステリー―人間の意識と物質
第5章 アインシュタインの挑戦状―量子力学論争
第6章 人間は自然を理解できるのか?
第7章 量子力学は正しいのか?