甦れ、わがロシアよ―私なりの改革への提言

甦れ、わがロシアよ―私なりの改革への提言

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  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784140087510
  • NDC分類 302.38
  • Cコード C1030

内容説明

あのノーベル賞作家、ついに沈黙を破る。2600万人が読んだ祖国へのメッセージ。

目次

緊急を要すること(われわれは墜ちるところまで墜ちてしまった;ロシアとは何であるか;大ロシア人への言葉;ウクライナ人と白ロシア人への言葉;少数民族への言葉;分離の過程;ロシア連邦の緊急な措置 ほか)
その先のこと(国家形態について;何が民主主義で、何が民主主義でないか;普通―平等―直接―秘密;投票の方法;国民の代表機関;その結果、どうなったのか;政党 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かもめ通信

18
あのソルジェニーツィンが1990年に新聞に発表された大論文の全訳。偶然目をとめて久しぶりに再読したが今読んでもなかなか興味深かった。2016/07/22

かもめ通信

17
「私自身、半分近くはウクライナ人であり、子どもの頃はウクライナ語の響きのなかで育った。一方、悲壮さにみちた白ロシアで、私は戦争体験の大半を過ごし、その悲しい貧しさと柔和な民族性を心から愛したものだ。」というソルジェニーツィンが1990年に書いたこの本、何度も読んでいるはずなのに、なぜだかその都度驚いてしまう。ある意味予言の書のような?いやいや、私が認識していなかっただけで、あれこれの火種も問題もずっとそこにあったんだよね。2022/04/03

Michio Arai

8
熱烈な愛国者であり、熱心なキリスト教(ロシア正教)信者でもあるノーベル賞作家ソルジェニーツインが1990年9月に発表した論集。連邦崩壊後のペレストロイカにも限界が見え始めたどん底のロシアの再生を提言、熱情が伝わる。崩壊のどさくさに国富を独占し私くする企業家から事業を取り戻し市民に富を分かち、分離を望む中央アジア、コーカサス諸国には自立を促す一方、起源を同じくする大ロシア(ロシア本体)、小ロシア(ウクライナ人)、白ロシア(ベラルーシ)には融和と結束を呼びかける。プーチンの歩みはこの論集を殆どなぞっている。2022/06/12

荒野の狼

4
1990年にノーベル賞作家ソルジェニーツィンが書いた提言で、一日あれば読了できる。様々な話題について数ページに章が分けられて読みやすく、人名などの訳注が9頁あるので内容の理解の助けになる。ペレストロイカが6年目になろうという時に、アメリカに在住していた作者は、祖国に変革が進んでいないことに憤りを感じている状況で書かれた。 本書はゴルバチョフにより二度読まれ、ソ連の読者の60%に共感を得たという解説から、ソ連の内情を知る作者がどんな提言(ソ連あるいは共産主義社会のあるべき姿)をしたのかと期待し本書を購入。2020/09/07

のうみそしる

2
祖国を憂いてきた老作家の熱い檄文。具体的な提言に満ちている。民主主義の欠陥についても分かりやすく書かれている。確かに、多数決の暴力や票の格差、政党政治の限界など、代議制はあんまりいいものじゃない。しかし、「無政府主義は何よりも真っ先に破滅を招く」とは何言ってんだこいつ。クロポトキンを読め。下からの民主政、地方自治のやり方まで詳細に書いているんだから、その部分はわりとアナキズムに近いんじゃないか?あくまでも国家と人民による相互作用で考えているのだな。国家なんていらねえ、叫べ、アナーキー!!2025/03/27

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