内容説明
東西冷戦終結のすきを衝くイラクのクウェート侵攻。泥沼化する中東のパックス・アメリカーナ。石油エネルギーを基軸に再び世界経済はパニックに陥る。経済大国日本がいま何をなすべきか。中東経済研究の第一人者が日本のスタンスを大胆に提言する。
目次
第1章 イラクのクウェート侵攻
第2章 油上の楼閣に立つクウェート
第3章 イラン・イラク戦争の背景と真因
第4章 イランとイラン革命
第5章 パレスチナ問題で揺らぐヨルダン
第6章 パックス・アメリカーナの限界と現実主義の破綻
第7章 サウジアラビアの石油生産の将来
第8章 米・ソの石油問題と対中東戦略
第9章 90年代の国際エネルギー情勢
第10章 まとめ―日本と中東の新たな関係とは