内容説明
今、地球規模の汚染が、科学者の予想をはるかに超えるスピードで進行している。オゾン層の破壊、地球の温暖化、そして全ての生命の故郷である海の汚染など…。汚染の原因は、石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料の大量消費や、化学物質の乱造など、私たちの豊かな生活を支える人類活動そのものである。これまで、これらの物質は、たとえ有害であっても、大気と海の限りない広がりの中で希釈されるものと信じられてきた。しかし、世界各地から報告されている不気味な現象は、地球は有限であり、あの希釈能力にも限界があることを示している。汚染はどこまで進んでいるのか。このまま汚染が進むと将来の地球はどうなるのか。
目次
大気編 大気に異変が起きている
海洋編 海はひそやかに警告する
サイエンス・ノート(地球環境の危機;成層圏オゾンとフロン;「地球温暖化」に関する研究の状況;海洋汚染に取り組む;地球環境を守る国際政治;都市生態系の再生;アメンボと地球汚染;大気と海の比較惑星学)