内容説明
「駅」という言葉が、列車、電車の乗降場だけを意味する時代は去り、「駅」は今は、“新しい文化”を生み出す場に変貌しつつある。「駅文化」とは何か。「駅文化」は可能か―。
目次
第1部 物語・「エキコン」誕生(それはトイレ掃除から始まった;一級音楽出前論;東京駅長の感慨;ザルツブルク駅からの手紙;赤レンガ造りにはモーツァルトがよく似合う ほか)
第2部 「駅と私」(人生の駅;「青森駅と私」;「駅アナウンスと私」;「リヨン駅と私」;「待合室と私」 ほか)
第3部 エキサイティング・フォーラム(なぜ「駅文化」なのか;日本の駅・世界の駅;「駅文化」に「エキコン」は必要か;鈴木健二流の出席者紹介;パネラーからの提言 ほか)
第4部 人びとは駅に何を期待しているか(「シンポジウム」について;「駅―その魅力」をもっと語り合おう;駅の中の「囲い」をなくせないか;機能的でやさしくてシックな駅を)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naof
1
「私」に対して「公」の重みが薄れてきている今日、地域の駅が持ちうる価値や役割(交通の通過点としての機能だけじゃなく)を多様化させ、広げていくことが、まちづくりの良い足がかりとなるという考えは結構いろんなところで耳にする。何でもかんでもただ駅でやりゃいいってもんじゃないが、安直だろうが何だろうがまずはとにかく思いついたことから実行に移してみる姿勢がなければ駅を拠点としたコミュニティは成熟していかないだろうなと、この本を読んで感じた。2010/09/21
かー
0
東京駅でかつて行われていたエキコンやエキサイティングフォーラムの開催経緯を綴ったドキュメント。エキコン多目。ドキュメントというわりに情緒面に振れすぎているけど、だからこそ面白かった。2010/04/10
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