内容説明
豊かさに自己満足し、驕りの中に変革を忘れた報い(レコニング)を受けたアメリカと、品質の向上と管理、技術革新に労使が真剣に取り組んだ日本の自動車産業は必然的にその地位を逆転させた。ヘンリー・フォードのフォード社創立、フォード家三代の親子の確執、アイアコッカのフォードへの反逆、日産内部の労使抗争といった鮮烈な人間ドラマを軸に、日米自動車戦争の実相が見事に描き出されていく。D.ハルバースタムが5年の歳月をかけて取材・執筆。NHK特集「自動車」(全4回シリーズ)で放送。
目次
第1部(マクスウェルの警告;天谷氏の石油時代論;デトロイトの寒い冬~1982年)
第2部(創立者;破壊者)
第3部(勝利者;銀行家;転換期の男たち;益田の破滅)
第4部(タフな金持ち坊や;神童たち;フォード株上場す;静かなる男)
第5部(“ガイジン”教師たち;日本の技術者;第一の勝利;デミング、聴衆を見つける)
第6部(へンリー・カイザー、デトロイトに挑む;自動車労組の指導者;マスタング;ライバルたち)