壺の中にはなにもない

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壺の中にはなにもない

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  • サイズ 46判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140057131
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

破天荒な陶芸家の祖父との交流と、26歳にして訪れた初恋に、笑って、笑って、少ししんみりして、そして心が温まる。
疾走感溢れる筆致でユーモラスに描く、鬼才・戌井昭人の真骨頂にして新境地を拓く、至極の長篇大衆小説。

*これぞ、生きてる実感!! 《高橋久美子/作家・作詞家》
*「カツ丼くだしゃい」とギターで唄う煙の少女。 《大森立嗣/映画監督》
*戌井昭人が多様性を描くとこーなる。最高の「ダメ」人間賛歌!! 《伊賀大介/スタイリスト》
*オイ! この壺、口が塞がってるし、おまけに底が抜けてるぞ! いい加減にしろ!! 《髙城晶平/cero》
*何事もなかったかのように世界は大変容し人は寝首をかかれ動物たちは腹をかかえて笑う。 《湯浅 学/音楽評論家》
*壺の中身は……戌井さんのお父さんがいると思います。お父さんが入るような大きい壺かはさておき、とにかく中身はお父さんなのです。 《浅田政志/写真家》
*絶体絶命の危機に陥った勝田繁太郎は壺の中に逃げ込んで――。ついに鬼才の手でハクション大魔王誕生秘話が明らかに! 《豊崎由美/書評家》
*彼のゴツゴツした手の印象から、採石場などの労働者に近いものを感じて、どうしてもテレビの『はたらくおじさん』を鑑賞している気分で接している人を見かけますが、それはぜんぜん間違っています!! 《中原昌也/作家》

※上記の各コメントは、「タイトル」「あらすじ」「鉄割アルバトロスケットの舞台上の戌井昭人氏のイメージ」をヒントに、好き勝手にお寄せいただいたものです。本作がどのような物語であるかは、ぜひページをめくってお楽しみください。

《あらすじ》
数々の事業を立ち上げて財を成した曽祖父、高名な陶芸家として知られる祖父、考古学者で大学教授の父。そんな一家にして勝田繁太郎(26歳)は、趣味もなく、働く意欲もなく、恋人もいない、ただのんびり平穏な生活を過ごすことが楽しみな男だった。いつもピントがずれていて、人に気を遣えず、仕事でミスをくり返しても微塵も気にしないマイペースさゆえ、周囲からは疎まれていた。
しかし、祖父・繁松郎だけはそんな繁太郎の人間性を気に入り、ことのほか愛情を注いでいた。それは、繁太郎の陶芸の才覚を見出し、後を継がせたいと考えていたためでもあった。祖父はことあるごとに繁太郎の世話を焼き、興味を引き出そうと試みるものの、当の本人にはまるでその気がない。
そんなある日、祖父とともに銀座の高級クラブ「ギャランコロン」を訪れた繁太郎は、そこのホステス・ミナミに出会う。ミナミが繁太郎に好感を持っていることを察した祖父は、繁太郎とミナミをくっつけようと、繁太郎とミナミ、そして自分とクラブのチーフママであり愛人の蘭の4人で茅ヶ崎にある別荘へ旅行する計画を立てる。繁太郎以外の3人は楽しみに胸を膨らませるが、果たして祖父の思惑どおりに事態は進むのか? そして、繁太郎の成長のときは果たして訪れるのか--。

内容説明

勝田繁太郎(26歳)は、働く意欲がなく、これといった趣味もなく、恋愛経験もゼロで、ただただ平穏にのんびり過ごす日常を愛する男。人に気を遣うことができず、仕事でミスをくり返してもまったく気にしないマスペースさゆえ、彼の周囲では珍事が尽きず、周囲からは疎まれている。だが、高名な陶芸家として知られる祖父だけは繁太郎の人間性に好感を持ち、彼の陶芸の才能を見出していた。陶芸への興味を引き出し、あとを継がせようと画策する祖父の思惑は果たされるのか。そして、繁太郎が成長する日は訪れるのだろうか―。破天荒な祖父との交流と、26歳にして訪れる初恋。笑って、笑って、少ししんみりして、心温まる。世のおかしみと愛すべき人々を、疾走感あふれる筆致でユーモラスに描く至極の長編大衆小説。

著者等紹介

戌井昭人[イヌイアキト]
1971年生まれ、東京都出身。小説家、劇作家。玉川大学文学部演劇専攻卒業。文学座を退所後、97年、劇団「鉄割アルバトロスケット」を旗揚げ。2008年「新潮」掲載の「鮒のためいき」で小説家デビュー。14年「すっぽん心中」で川端康成文学賞、16年『のろい男 俳優・亀岡拓次』で野間文芸新人賞それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

85
最高に面白かった。主人公の繁太郎…26歳。好きな食べ物は温めていないレトルトカレー。趣味は強いて言えばかるた。なかなか一筋縄ではいかない変わりもの。そんな変わりものが私の気持ちにかなりヒットしてしまった。彼氏や旦那は嫌だけど友達になりたい。一日中、眺めているだけで飽きないだろう。読んでいる最中も、次の言動がまるで予測できない。夢中で繁太郎を把握しようとしているうちに読み終わってしまった。もう一度繁太郎に会いたい。2582020/11/17

シャコタンブルー

54
祖父の繁松郎は一流の陶芸家であり、その破天荒な生活や生き方が魅力満点。それに引き換え孫の繁太郎は優しさだけが取り柄で、生活能力はほぼゼロ。繁太郎のダメさ加減がこれでもかと描かれてるが正直それをほど笑えなかった。察するにこの人は明らかに発達障害だと思えたからだ・・。お見合いのシーンでの噛み合わない会話、焦りまくる周囲を他所に泰然としている繁太郎に同情もしたが、好感も持てた。お見合い後の相手の女性に対する鋭い観察力、洞察力には驚いた。優しい祖父の意思を育んで陶芸家への道を進む繁太郎に幸あれ。2021/01/22

竹園和明

44
こういう人いいなぁ。「忖度なんぞ一切しない」と言う強い意志があるわけではなく思いのまま生きているだけ…という感じの、高名な陶芸家を祖父に持つ繁太郎26歳。人に対する気遣いというものを知らずナチュラル過ぎる為、会社でも疎まれるがそれすらもどこ吹く風。祖父は彼に陶芸の才があると見て跡取りに育てようとするが…。べらんめぇ調の祖父と何事にも微動だにしない繁太郎の噛み合わない会話が最高!😄。世間体を気にして萎縮気味の今の人々へのアンチテーゼ作?。何もないと思っていた壺も、これから立派な壺になるよ繁太郎! 2022/04/12

YAKO

34
繁太郎と祖父の繁松郎と2人でいるときの空気感がいいなぁって思いながら読んでました☺️ 繁太郎の人間性をわかってるから なかなか伝わりにくいけど、わかると根は良い人 だから助けてあげたくなっちゃう あとダルヌル研究所✨ ここと出会って良い方向に変わってきたのかなぁ これからの繁太郎 頑張って欲しいです✨2021/02/07

Kumiko

32
著者初読み。めちゃくちゃ面白かった。繁太郎26歳、仕事はできないし人付き合いは下手だけど、自分が楽しいと思う事をよく知っている。無理せず媚びず、ただ自分の気持ちに素直。いいなそれ。私も、繁太郎を見習って、楽しいと思う事をしている自分を、もっと素直に楽しませてあげようこれから、と心から思った。多様性?協調性?そんなカテゴリーにはまらない、ただ自由に生きてる繁太郎。そばで見守る人達やミナミさんとの会話も裏表がなく心地良い。お酒の粗相はご愛嬌!2022/04/07

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